【特別寄稿】『小次郎講師に聞く、テクニカル分析を使いこなすための5つの極意!』セミナー参加者からの質問に答える。その1

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第二回みんなの株式Specialセミナー『どうなる!どうする!株・為替・商品』
第二部『小次郎講師に聞く、テクニカル分析を使いこなすための5つの極意!』
参加者からの質問に答える その1

以下は2013年10月30日に開催された上記セミナー参加者から申し込み時にいただいた質問への回答です。質問のうちもう一人の講師朝倉さんへの質問と思われるものは省いています。またセミナー当日説明する予定のものも省いています。セミナーに参加された方もされてない方もどうぞ参考に。

質問 「商品先物のリスク」

・商品先物は危険と聞きますが、リスクが発生する具体的ケースを教えてください。 回答  商品先物が他の投資商品と比べて特に危険ということはありません。ポイントはレバレッジの調整と流動性のない銘柄は取引しないということです。 商品先物は証拠金で取引しますが、例えば金の場合1キロ400万円くらいの金を現在15万円の証拠金で取引できます。ということはレバレッジ27倍くらいです。金は今1日当たり平均しますと70円くらい動きます。1枚(1キロ)当たりの損益に直すと7万円です。ということは証拠金目いっぱいの取引をすると、1日逆方向に行って半額無くなり、2日逆方向に行っただけでほとんど全額無くなってしまいます。値動きが荒いときには1日で全部無くなり、証拠金以上のマイナスが出ることもあります。レバレッジを下げて取引をしてください。 また流動性のない銘柄を取引すると、ちょっとした材料で価格が大きくうごいてしまいます。また手じまいしたいときに、相手方(買いに対し売り、売りに対し買い)がいないために思わぬ不利な価格がついてしまいます。それがリスクです。取引しようとしている銘柄がどれくらい出来高があるかは取引所のホームページで確認してください。

質問 「世界的株暴落時、金は?」

・世界的暴落(株、債券市場)が起これば、有事の金価格は高騰するのではないでしょうか? 回答  株式・債券の暴落があれば、その瞬間は金も暴落します。理由は株式投資家債券投資家が買っていた金を売却して損失の穴埋めに利用するからです。しかし、その後、金がいち早く買われていくでしょう。

質問 「資金管理・リスク管理の心がけ」

・資金配分、管理、特にロスカットなどで常に心がけておかなければならないことは何でしょうか? 回答  常にロスカットラインを設定しておくことは最低条件です。そして自分が現在どれくらいリスクをとっているかを常に意識することが大切です。自分が持っているポジションがすべて損失に終わったときに、いくら投資金が減ってしまうかを常に把握してください。

質問 「相場の予想」

・相場はやはり予想しない方が良いのでしょうか? 回答  正しい将来が見通せるなら予想することに意味がありますが、間違った見通しに固執することは百害あって一利なしです。アベノミクスだろうが、オリンピックだろうが、だからと言って必ず上がることが保証されているわけではありません。それをいつか必ず上がると思ってしまうのはとても危険なことです。流れに乗るというのがテクニカル分析の基本的考え方です。

質問 「複数のテクニカル分析」

・数多くのテクニカル指標があり全てを見ている事は大変だと思うのですが、常にいくつ位の指標を見ていればよろしいでしょうか?また、テクニカル分析をするうえで、先ずどの指標から見るべきでしょうか? 回答 ・トレンド系ひとつ、オシレーター系ひとつが鉄則です。それに出来高を加えてください。株式でしたら出来高、商品先物でしたら出来高と取組高をまず見てください。

質問 「利確のタイミング」

・トレンドの終了が近いと見てリカクしたものの、その後トレンドの継続が依然として感じられる相場展開を見て再度参入。得てしてそういう玉が損切り、または因果玉になってしまうことがあります。仕切りが早いのでしょうか。その対処法などあれば。 回答 参入するルール、利確するルール、損切りするルールをお持ちでしょうか?まずそれを作ってください。上記ケースでは利確が早いということがよくあります。しかし、1回や2回のトレードでそれを判断してしまうと逆に失敗の元です。半年1年そのルールで運用した後に、利確ラインを調整してください。 ちなみに因果玉になるということは損切りラインを明確にしていないということで、こちらが一番の問題です。

質問 「損切りとドテン」

・損切りとドテンの区別の違い、利確の目標値の設定の仕方など説明して頂ければ幸いです 回答 損切り・・・思惑が外れて手じまうこと。 ドテン・・・手じまった後に反対の注文を建てること。(買い注文を手じまって売り注文を建てる。売り注文を手じまって買い注文を建てる。) ※この質問が「どういうとき損切りし、どういうときにドテンするか」という質問であれば、ドテンはおすすめしませんと回答します。手じまいと新規建玉はワンテンポずらしてください。手じまいは念のために少し早めに、仕掛けは用心深く少し遅めにというのが鉄則です。  目標値の設定は価格で決めずにルールで決めます。テクニカル指標がこういう状況になったら手じまうという具合です。

質問 「要望」

・初心者向けのわかりやすい内容をお願いします。初心者がトレードしやすいチャート分析を教えて下さい。 回答  一生懸命わかりやすくやりますのでご期待ください。 お楽しみに!

質問 「初心者にもわかりやすい利益が得られる方法」

・初心者にもわかり易くそして利益が得られる方法を是非教えてください。利益がなかなか出せなくて自信がありません。どうしたら利益が多くだせますか? 回答 永久のテーマです(汗;)。 これに適当に答えられたら私はセミナーの講師として大成するのでしょうが・・・。 まずは誰でも簡単に大きな利益を得られる方法などない、ということをお伝えしたいと思います。これがあるというような話をしている人がいたらいかがわしいと思ってください。近道はないのですが、体系的にきちんと勉強していけば、やがて勝ち組になれると確信しています。ポイントは体系的な投資学習です。

質問 「トレンド転換のサイン」

・トレンドが転換するサイン(足、平均線、出来高などの特徴)について話が聞きたいです。 回答 ・例えば移動平均線のゴールデンクロス(価格が移動平均線を下から上へクロスする)は下降トレンドから上昇トレンドへの転換のサインです。また、デッドクロス(価格が移動平均線を上から下へクロスする)は上昇トレンドから下降トレンドへの転換のサインです。テクニカル分析の中にはトレンド転換のサインを示す指標がたくさんあります。ただ、いずれもだましがあります。そこでだましをいかに軽減するかをセミナーの中でお話しますね。 小次郎講師のチャート情報局 https://media-kojirokousi.com/ 小次郎講師の投資大学 https://www.youtube.com/channel/UCG7FPicHPJXg6romhe0t92g