第11回、移動平均線 その7、『 指数平滑移動平均線の重要性 』

第11回『小次郎講師の使える テクニカル分析講座、実践編』

□さて、本日は移動平均線の最終回。加重移動平均線、指数平滑移動平均線の説明に移る。 一般のサイトには移動平均線の種類として簡単に説明しているだけだが、実は加重移動平均線、指数平滑移動平均線はテクニシャン達の夢への一里塚なのだ。 □テクニシャンを目指すなら、ここは極めなければならない。 ということで、移動平均線の最終回記念ということもあり、本日もまたまた特別拡大バージョンでお送りする。 ■助手のムサシです。よろしくお願いします。 本当は書いているうちにあれも書きたいこれも入れたいとどんどんページ数が増えて、・・・気がついたらこんなページ数になったというのが事実だったりします(笑)。
□余計なことは言わなくていい。

【移動平均線の略称】 単純移動平均線=Simple Moving Average=SMA 加重移動平均線=Weighted Moving Average=WMA 指数平滑移動平均線=Exponential Moving Average=EMA
□日本では単純移動平均線を使う人がほとんどだが、海外では指数平滑移動平均(以下EMAと呼ぶ)を使う人が多い。よく注目される200日移動平均線なども単純移動平均線よりEMAを使う人の方が多いくらいなのだ。それゆえ、他のテクニカル指標の中にはEMAを使うことを前提に作られているものもある。 ■「そういえば200日EMAを抜けたとか、割り込んだとかいう解説を時々見かけますが、あれは指数平滑移動平均線のことだったんですね。」 □そゆこと。 ■「名前の付け方が下手ですよね。指数平滑移動平均線て、名前聞いただけで拒否反応が出てきますよ。指数を平滑して移動して平均してなんて。なんのことかさっぱりわかりません。」 □私もそう思う。が、その話はおいといて、説明を続けるぞ。まず計算式を確認しよう。 n日間の移動平均線を計算する式だ。