「小次郎講師の使えるテクニカル分析講座、実践編」第35回□皆さん、こんにちは、さて一目均衡表の6回目。
■助手のムサシです。よろしくお願いします。 □本日はいよいよ「基準線」の話。一目均衡表5本の線のうちでも非常に大事な線だ。ということで今回も拡大バージョンでお送りする。いや、超拡大バージョンと言っておこう。 ■やったー。一回一回の中身が濃いし、連載は長いし、大河ドラマのような講座ですね。 □一般の方でもテクニカル分析が使えるところまで解説しようというテーマで始めたが、正直最近怯えている。 ■何を怯えているんですか? □終わりのない旅を始めてしまったというか・・・ ■なんかかっこいいですね。 □いや、かっこよくない。いわば底なし沼に足をつっこんだというか、出口の見えないトンネルに入り込んだというか。しかし、しょうがない。始めたからにはやりきるしかない。長丁場になるが、しっかりついてきてくれたまえ。 ■もちろんです。期待しています。 □では始めよう。基準線の話。 相場を見る上での基準となる線であり、一目均衡表の5本の線の中でも基準となる線だ。英語では基準線はBase Line、転換線はConversion Line、などと訳される。 ■いつも基準線と転換線が見分けがつかなくなるんです。復習しておかなきゃ。価格と一緒に動く線で、より価格に近いのが転換線、ちょっと離れているのが基準線でしたね? □そういうこと。そして、転換線は動きが激しく、それにくらべてゆるやかに上がったり下がったりするのが基準線。ついでに言えば上昇トレンドでは転換線が基準線の上にあり、下降トレンドでは基準線が転換線の上にある。
【転換線と基準線】 ・価格と一緒に価格の近くを動くのが転換線。価格と一緒に動くが転換線よりもう少し離れたところで動くのが基準線。 ・価格の動きに合わせて動きの変化が多いのが転換線。転換線に比べるとゆるやかで横ばい状態が多いのが基準線。 ・上昇トレンドでは上にあるのが転換線、下降トレンドでは上にあるのが基準線。■なるほど。 □さて、確認しておくが、一目均衡表は全体でひとつとなって正しい分析が出来る。一部の線だけで分析することは騙しにあいやすいので、そのことは忘れないように。 ■了解。第6章 基準線を極める
1、計算式を覚える
□まずは計算式をマスターしよう。ここからしばらくは転換線と同じだから理解しやすいだろう。計算式を完璧に理解すること。これが小次郎講師流のテクニカル分析マスターの第一歩だ。 ■はい。【計算式】 基準線 = ( H26 + L26 ) ÷ 2 ※H26とは過去26日間の最高値、L26とは過去26日間の最安値のこと。□もっとわかりやすく書くと基準線 =(過去26日間の最高値+過去26日間の最安値)÷ 2 ※但し、過去26日間とは本日を入れた26日間のこと□上記は日足での計算。日足での説明が一番わかりやすいので、26日などと書くが、一目均衡表は週足・月足のような期間が長いものでも、15分足・5分足と言った期間が短いものでも同様に使えるので勘違いしないように。だから正しい表記は、基準線 =(過去26本間の最高値+過去26本間の最安値)÷ 2 ※過去26本間とは直近のろうそく足を含めたろうそく足26本分。□となる。 ■なるほど。
第35回、一目均衡表その6、「基準線を極める!」
著者:小次郎講師