第10回、移動平均線 その6、『 移動平均線の複数使い 』後編

第10回『小次郎講師の使える テクニカル分析講座、実践編』

□さて、小次郎講師の使えるテクニカル講座、実践編、略して『コジテク』も連載10回を迎えることが出来た。感謝。本日は移動平均線の6回目。移動平均線の複数使いの後編だ。最近『教え魔!』と読者からニックネームをいただいた小次郎講師です。よろしく。 ■「最近団地でよく『通り魔』と間違えられる助手のムサシです。よろしくお願いします。」
□そこは間違えられちゃいかんだろ。
■「それでは皆さんお待ちかね『移動平均線大循環分析』。教え魔と異名をとる大教授に徹底解説してもらいましょう!」 □ハードルを上げるなって! ■「ということで、本日は拡大バージョン。よくテレビドラマの最終回に視聴率上げるためにやるやつです。」 □また変なたとえを。ということで、・・・好評に付き、今回は春のお客様感謝デーとして、拡大サービスでお送りします!連載10回記念です! □それでは移動平均線大循環分析の巻、始まり始まり。 ■「待ってました!」 大循環分析 ※短期(線)=短期移動平均線、中期(線)=中期移動平均線、長期(線)=長期移動平均線 □さて、上記図は前回掲載した図とほぼ同じ。価格のところを短期移動平均線(以下短期線)に置き換えているだけ。価格と短期線はどちらを使っても見方は同じ。ただ、短期線の方がでこぼこが少ない分、線と線のクロスや乖離を見るときにはわかりやすい。そのことも前編でお話したとおり。 □短期線、中期線、長期線の並び順はこの6通りのみ。そして、価格の動きは原則的にこの順番で時計回りに動いていく。これが価格変動の真理。 ■「それは必ずなんですか?」 □そりゃもちろん揺り戻し的動きで、逆時計回りに動くこともある。しかし、それは一時的現象。その後また、この順で動いていくことになる。時計回りを『正順』と呼び、逆時計回りを『逆順』と呼ぶ。あくまで相場の流れは正順が基本。そして正順にしても逆順にしても、このステップ(段階)をひとつひとつ踏んで進行していく。
正順:①→②→③→④→⑤→⑥→①という流れ・・・基本はこの動き 逆順:①→⑥→⑤→④→③→②→①という流れ・・・一時的に起こる動き
■「ということは、今のチャートがこの6段階のどれに当たるかを調べれば、これからどう展開していくかも読めるってことですね。」 □さすがムサシ君、わかりが早い。そのとおり。 ■「すごい奥義じゃないですか。さすが真田幸村が霧隠れ才蔵を使って命賭けで狙っただけの秘伝ですね。」 □そのほら話はよせ。