【特別寄稿】『小次郎講師に聞く、テクニカル分析を使いこなすための5つの極意!』セミナー参加者からの質問に答える。その2

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第二回みんなの株式Specialセミナー『どうなる!どうする!株・為替・商品』
第二部『小次郎講師に聞く、テクニカル分析を使いこなすための5つの極意!』
参加者からの質問に答える その2

 以下は2013年10月30日に開催された上記セミナー参加者から終了後アンケートでいただいた質問への回答です。事前質問をいただいた方は「その1」をご覧ください。
 またメールで質問をいただいた方には既にメールで回答済みです。セミナーに参加された方もされてない方もどうぞ参考に。

質問 「ADXの使い方」

・ADXが上昇したのを確認してから仕掛けるのでは既にトレンドが終わりに近づいていると思うのですが、どのあたりで仕掛けたらよいのでしょうか? 回答  仕掛けは他の指標で仕掛けてください。ADXはトレンドフォローの投資家がトレンド系指標で仕掛けたとき、その仕掛けが正しかったかどうかの判定に使います。仕掛けが正しければその後ADXが上昇してくるはずです。いつまでもADXの上昇が見られない場合は早めに手じまってください。ADXが上昇している限りはそのトレンドが継続していると見てほぼ間違いありません。

質問 「ADXの本質」

・ADXの計算式を移動平均線の例のように本質をわかりやすく解説してください 回答  こちらは説明すると時間が長くなりますが、ここで簡単に書きますと(←簡単には書けないのですが・・)トレンドの推進力を指数にしたのがADXです。  前日の高値より本日の高値が上昇しているとその上昇分をプラスエネルギーと認定します。前日の安値より本日の安値が下降しているとその下降分をマイナスエネルギーと認定します。プラスエネルギーが大きければ大きいほど上昇力が強い、マイナスエネルギーが大きいほど下降力が強いと分析するのです。で、そのプラスエネルギーと、マイナスエネルギーの一定期間平均を出します。プラスエネルギー平均とマイナスエネルギー平均の差が、トレンドの強さを示すわけです。そして、その差の絶対値を指数にしたものがADXなのです。  よってADXが大きいとは、プラスエネルギー平均がマイナスエネルギー平均より非常に強いケースか、マイナスエネルギー平均がプラスエネルギー平均より非常に強いケースとなります。

質問 「移動平均線パラメーター設定」

・移動平均線の日数設定の目安はありますか?どれを使えばいいかがわかりません。 回答  移動平均線のパラメーターである日数(本数)には正解はありません。よく使われるものとしては ・日足、5日10日20日25日50日75日100日150日200日 ・週足、9週、13週、26週 ・月足、12か月、24か月、36か月 ・時間足(及び5分足)、6本、12本、24本、48本  等がありますが、あくまでよく使われるということでどれがベストということではありません。基本的考え方としては、どの期間のトレンドを把握したいかということで、長期トレンドを見るためには期間を長く設定しなければいけませんし、短期トレンドを見たいなら期間を短く設定すべきということです。  よく使われる25日は日足で1か月の平均買値(売値)を見比べようという意味です。1か月の営業日数が減ったので最近は20日もよく使われるようです。

質問 「ADXチャート」

・テクニカル指標「ADX」はどこで見られるんですか。 回答  ADXはDMI(方向性指数)というテクニカル指標の中のひとつの線です。DMIは有名なテクニカル指標なので、多くのチャートソフトに搭載されていると思いますよ。