ドル円、158円台回復 200日線の回復を試す展開も=NY為替概況 きょうのNY為替市場、ドル高の流れが続く中、ドル円は158円台に上昇。NY時間に入って一気に157円台前半に下落する場面が一時見られた。円高の動きがドル円を押し下げていたようだが、介入はもちろん、レートチェックの情報も伝わっていなかったことから、動きが一巡すると158円台に買い戻されている。 ドル円は、日本の当局が高市首相の訪米に合わせて口先介入を実施した先週の下げを取り戻す動きとなっており、158円台半ばに来ている200日線の回復を試す展開となっている。ただ、過去に介入観測が高まりやすかった決定的な水準にはまだ達していない。そのような中でアナリストからは、7月に実施された日米協調介入が強いシグナルとして引き続き作用している可能性は高いとの指摘も出ていた。 明日の米雇用統計待ちの雰囲気も強かった。前日のPCE価格指数が予想を下回る内容となったことで、市場はFRBの10月利上げへの期待を後退させている。本日もFOMC委員の発言が伝わっていたが、利上げを急ぐ必要性はないとの見解を示していた。 ただ、イラン情勢が依然出口が見えない中、世界的なインフレ長期化への警戒も根強い。市場は年内あと1回、来年は3回のFRBの利上げを見込んでいる状態で、それとともにドルの先高感も強いようだ。 ユーロドルは下値模索を加速させ、本日は2025年5月以来の1.12ドル台前半まで下げ幅を拡大していた。1.1250ドルを下抜けているが、この水準は2022年以降、何度も相場の重要な節目となってきた。足元では欧州を巡るリスクや金利差の動きが、さらにユーロ安が進む可能性を示している。一方、ユーロ円も円高の動きも加わり、176円台まで一時急落。 欧州資産全般に売り圧力がかかるなか、ユーロも例外ではない。国債のスプレッドは拡大しており、フランスを巡るリスクは債券市場以外にも波及し始めている。政治・財政への懸念が一段と強まれば、ユーロの重しになる余地があるとの指摘も聞かれる。 ポンドドルは強いサポートとなっていた1.32ドルを割り込み、一時1.3180ドル付近まで下落しているが、目先は6月に付けた年初来安値1.3140ドルが意識される。一方、対円でもポンドは下落。一時207円台半ばに下落する場面も見られた。 ただ、ポンドは対ユーロでは2カ月ぶりの高値に上昇。これについてアナリストは「ポンド固有の強さに加え、ユーロ独自の弱さやバーナム英首相の下で英国とEUの関係改善が進むとの期待が背景にある可能性」を指摘。 ユーロポンドはユーロ圏の政治・財政リスクをヘッジする際に使われやすい通貨ペアだと説明。ドイツとフランスの国債利回り格差の拡大は警戒すべき動きで、ユーロにリスクプレミアムを上乗せするとともに、ECBの利上げ余地を制約する可能性があるとした。一方、バーナム首相はEUとの関係再構築に向けた選択肢の1つとしてEUへの再加盟に言及しており、こうした動きはポンドにプラスになると述べている。 MINKABU PRESS編集部 野沢卓美 ...続きを読む