第26回 ストキャスその7、『ストキャスティクスの具体的仕掛け時と騙しへの対応!』

第26回『小次郎講師の使えるテクニカル分析講座、実践編』

□皆さん明けましておめでとう!今年もよろしく。
今年は巳年、この『巳』とはおなかの中に子供がいる状態を表した象形文字。包むなどと同じ語源の言葉だそうだ。




■助手のムサシです。おめでとうございます。そうなんですか、知らなかった。

□おなかのなかに子供がいるということはやがて生まれて成長する。植物で言えば種から芽がでていく状態。つまり相場で言えば新しいトレンドが形成される年と言える。

■芽出度いという字も芽が出てくる様子を表しますものね。

□そゆこと。ということは巳年の正月こそ、真に芽出度いと言えるわけだ。

■なるほど。

□で、めでたいと言えば、昨年私はミンコモのコラムアワードを受賞した。

■それは去年も聞きました。よっぽど嬉しかったんですね。 □ごほん。 今回はその受賞記念の後編。いよいよ、ストキャスのクライマックス。『ストキャスを使った仕掛け方』を解説する。 ■待ってました!というか、待ちくたびれました。ストキャスももう7回目です。ようやくですか。他の解説サイトならタイトルの次には来る項目でしょ。 □そう言うな。ここまで段階を踏まなければ正しく理解が出来ない。正しく理解が出来てなければ結局は使えない。いつも言っていること。プロセスを踏まずに結論だけを知ろうとする投資家は結局勝てない。 ■「80%以上は買われすぎだから売り、20%以下は売られすぎだから買い」などという幻惑に簡単に騙されちゃうわけですね。 □そゆこと。 ではクライマックスの始まり始まり。 期間設定としては前回お話したように「26」を使う。

1.ストキャスの売りシグナル

□まずは売りシグナルから。 当たりまえのことを確認するぞ。このひとつひとつ確認すること大事。 売りシグナルが出るという意味は、そのまえにまず上昇トレンドがあって、その後そのトレンドが終了して、新たに下降トレンドが発生し始めたということ。 ■そうですね。ま、当たりまえですが。 □当たりまえをなめちゃいかん。 まず上昇トレンドを探す。 上昇トレンドがあるということを確認するために、まずは%Kが100近くになることが必要。少なくても95以上としよう。 そこでムサシ君、また確認の質問だが%Kが95以上になったにも関わらず、%DやS%Dが95どころか90さえ超えないとしたらどんな局面?