第20回 ストキャスその1、『買われすぎ売られすぎシグナルに騙されるな!』

第20回『小次郎講師の使えるテクニカル分析講座、実践編』

□皆さん、こんにちは。小次郎講師の使えるテクニカル分析実践編、いよいよ本日20回の節目を迎えることが出来た。どうもありがとう。 ■ジャジャジャジャーン、皆さんこんにちは、ついにこの連載も20回の大台に乗りました!テクニカル分析の解説コラムとして、ギネスを狙うつもりです。 □そんなつもりはないから(汗;)。 □本日から、いよいよストキャスティクスに移る。ストキャスティクスは1950年代に米国のアナリスト、ジョージ・レーン氏が開発したテクニカル指標で、正式名称はStochastic oscillatorと呼ぶ。意味は「確率に基づくオシレーター」。オシレーターとは振動計のこと。 ■いよ博学! □そのかけ声はいらないから。そして、日本ではストキャスと略されたりする。 ■1950年代に開発ですか。割と古いんですね。 □そうだね。どの時期に開発されたテクニカル分析かを知ることにより、それぞれのテクニカル分析の関係がわかったりする。開発年代を理解することは大事だ。 □さて、ストキャスティクスには3つの線がある。%K、%D、スロー%Dの3つだ。このうちスロー%Dは後から加わった。一度に3つを理解しようと思うと混乱してしまう。まずはオリジナルであるストキャスの%K、%Dから学習していこう。 ■了解! □さて、計算式を紹介する。
%K=(C-Ln)/(Hn-Ln)×100 %D=A/B×100 A=(当日終値-n日間の最安値)のY日間合計、 B=(n日間の最高値-n日間の最安値)のY日間合計。      C : 当日終値      Hn: 当日を含めた過去n日間の最高値      Ln: 当日を含めた過去n日間の最安値      Nは通常9日を使うことが多い。      Yは通常3を使う。
■難しそうですね。 □上記の式を見ると、それだけで難しく感じてしまうよな。だから、ストキャスの計算式を理解している人は一般投資家には少ない。しかし実際はとてもシンプル、難しくなどない。強いて言えば・・・難しいふりをしているだけ!と言っておこう。 ■ふりなんですか? □そう。この計算式がどう簡単かは後の回で徹底的に解説する。 ■はい。 □ところでムサシ君もそろそろテクニカル分析に詳しくなってきたろ?世間ではテクニカル王子とか呼ばれているそうじゃないか? ■勝手に呼ぶだけですよ。 □なんかそう書いた名刺配ってるって聞いたけど。 ■ゴホン。いや、あの王子じゃなくて玉子と。つまりテクニカルアナリストのまだひよっ子という意味で・・・・。 □王子か玉子か知らんが・・・その有名人に聞いてみようかな。まずは、ストキャスの基本的見方を教えてくれ。これなら答えられるだろ?名刺配ってるくらいだから。