貴金属は、総じて続伸して寄り付く見通し。金はドル建て現物相場の上昇を受けて買 い優勢となろう。銀はまちまちの値動きとなろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラ チナがニューヨーク高を受けて堅調となろう。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は5.32ドル高の 1920.40ドル、銀が変わらずの2256セント、プラチナが13.18ドル高の 893.48ドル、パラジウムは8.50ドル安の1143.50ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=149.58/60円で、前営業日の 大引け時点から0.11円の円安。 先限の寄り付き目安は、金が9215円前後、銀は109.1円前後、プラチナは 4260円前後、パラジウムは5600円前後。 【NY金は利食い売りが圧迫】 金はきのうの海外市場では、利食い売りなどが出て軟調となった。 金は利食い売りが圧迫要因になった。ブリンケン米国務長官はネタニヤフ首相と人道 支援を巡り会談、バイデン大統領もイスラエル訪問を協議している。またドイツのショ ルツ首相が本日、イスラエルを訪問する。一方、トルコのフィダン外相は、パレスチナ 自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスの最高指導者イスマイル・ハニヤ氏と電 話会談を行った。トルコ外務省関係筋によると、ハマスが人質にしている民間人の解放 について協議したという。またイランのアブドラヒアン外相は、抵抗戦線による「先制 行動」が数時間内に予想されるとし、イスラエルが報いを受けずにパレスチナ自治区ガ ザで行動を起こすことは許されないと述べた。 米シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は、一部で根強い物価圧力が見られるが、米国 のインフレ率鈍化が一時的な現象ではなく、趨勢であることは「否定できない」との認 識を示した。米フィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁は、現在の金利水準は、初め ての住宅購入をほぼ不可能にしているとの認識を示した。 銀はきのうの海外市場では、金に利食い売りが出たことにつれ安となった。 【NYプラチナは買い戻し主導で上昇】 プラチナ系貴金属(PGM)はきのうの海外市場では、ドル安を背景に買い戻し主導 で上昇した。 プラチナはドル安を受けて買い戻された。米国債の利回りが上昇したが、米連邦準備 理事会(FRB)の年内の金利据え置きが見込まれるなか、ドル安に振れた。プラチナ はニューヨーク市場で大口投機家が売り方に転じたこともあり、買い戻し主導で上昇し た。ただ中東情勢の先行き懸念が残っており、世界経済の混乱につながるようなら上値 を抑える要因になるとみられる。 <今日の予定> ・独景況感指数 2023年10月(ZEW) ・米小売売上高 2023年9月(商務省) ・米鉱工業生産・設備稼働率 2023年9月(FRB) ・米企業在庫 2023年8月(商務省) ・対米証券投資 2023年8月(財務省) MINKABU PRESS 東海林勇行
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