貴金属4品週間見通し=金は目先は騰勢継続し2000ドルを目指す可能性も

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
<金>
 NY金12月限は今月6日に1823.5ドルまで値を落としていたが、その後は急
反発に転じている。12日に1946.2ドルまで値を伸ばした後は、1950ドルの
節目を上値抵抗線とする動きも見られたが、これを上抜いたことで勢いづいて19日に
は1990.2ドルまで浮上。この日の終値は1986.8ドルと8月上旬以来の水準
に達した。
 NY金の大幅高の主因は、10月7日にパレスチナのイスラム組織であるハマスがイ
スラエルに大規模な攻撃を実施したことがきっかけとなった。双方による攻撃の激化に
伴いパレスチナ情勢に対する不安感が高まっており、これがリスク回避としての金を求
める動きを活発化させている。
 また、パウエル議長が市場金利上昇が金融政策に影響を与えていることに触れながら
今後の金融政策については慎重に決定する、との姿勢を示したことで、高金利環境の長
期化懸念が後退する一方、ドルが動意に乏しい足取りを展開していることも買いを促す
要因になった。
 米国では強気な経済成長やタイト感の残る雇用情勢を示す経済指標の発表が続いてお
り、9月消費者物価指数も鈍化傾向にあるにもかかわらず、下げ渋るなど、金融引き締
めを支持する材料が目立っているが、既にに織り込み感があるだけに市場への影響は乏
しい。
 NY金12月は目先は2000ドルの節目を目指す展開が見込まれるが、その一方で
SPDRの金ETF残高は19日時点で848.24トンと19年8月20日以来の低
水準まで落ち込んでおり、投資用需要が活発化したとはいえない状況となっている。
 パレスチナから中東へと情勢不安が拡大することが警戒される状況のなか、目先は
2000ドルを目指しての足取りが続くと見られるが、2000ドル到達で上げ一服と
なりそうだ。
<銀>
 NY銀12月限はNY金の急伸が下支え要因になりながらも2300セント台で戻り
売り圧力が強いが、19日は2300セントを維持して引けた。
 安全な投資先としての役割が期待される金に対し、銀は安全な投資先としての需要の
弱さが重石になっていると見られる。
 米経済は強気な成長を見せているだけに工業用としての需要が下支え要因になりそう
だが、早くも買い一巡とも見られるだけに、目先は2300セント前後でのもちあいに
シフトすると予想される。
<白金>
 NY白金1月限は金の堅調に追随して値位置を切り上げてきたものの、900ドルに
達すると抵抗を受ける頭重い足取りとなっている。需要見通しに不透明感が強いだけに
買い進む手掛かりが見当たらない。18日に付けた高値914.7ドルを上抜けば、
950ドル程度までの上昇が見込まれる。堅調地合い継続が見込まれる金の足取りに追
随するかどうかを見極めたい。
<パラジウム>
 NYパラジウム12月限は低迷場面が続いている。19日には1099ドルまで値を
落としており、パラジウム離れの様相を呈している。白金との比価格の拡大に対する意
識も薄いだけに、1100ドルを下回る水準での往来継続となりそうだ。
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