貴金属は、金が反発して寄り付く見通し。金と銀はドル建て現物相場の上昇を受けて 買い優勢となろう。プラチナ系貴金属(PGM)はニューヨーク安を受けて軟調となろ う。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金13.76ドル高の 2001.37ドル、銀が15セント高の2304セント、プラチナが4.00ドル安 の904.90ドル、パラジウムは17.97ドル高の1121.06ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=149.70/72円で、前営業日の 大引け時点から0.45円の円高。 先限の寄り付き目安は、金が9635円前後、銀は112.2円前後、プラチナは 4300円前後、パラジウムは5400円前後。 【NY金は引け後にイスラエルのガザ侵攻で急伸】 金は前週末の海外市場では、イスラエルのガザ侵攻を受けて急伸した。 金はイスラエルのガザ侵攻を受けて急伸した。ドル建て現物相場は5月16日以来の 高値2009.09ドルを付けた。イスラエル軍は27日、「今晩」作戦を拡大すると 表明した。イスラエルのネタニヤフ首相は28日、3週間にわたる戦争が第2段階に入 ったと表明した。またイスラエル国民に「長く厳しい」戦いになるとの見通しを示し た。バイデン米大統領は29日、イスラエルのネタニヤフ首相と電話会談し、民間人保 護や人道支援の即時拡大を求めた。一方、サリバン米大統領補佐官は、駐留米軍をイラ ンの代理勢力が攻撃するなら、米国は応酬を続ける意向だと述べた。紛争拡大の行方も 確認したい。週明けは利食い売りなどが出て上げ一服となった。イスラム組織ハマスが 病院に避難しているパレスチナ人を人間の盾として利用し、イスラエル軍は総攻撃を仕 掛けにくくなっている。病院内部でハマスが利用している地下トンネルにつながってい るという。 9月の米個人消費支出(PCE)価格指数は、コア指数の伸びが前年同月比3.7% と、8月の3.8%から伸びが鈍化し、2年ぶりの低水準となった。CMEのフェドウ ォッチで、12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の利上げ確率は19.3%(前 日19.8%)に低下した。一方、10月の米ミシガン大学消費者信頼感指数確報値は 63.8と、速報値の63.0から上方修正された。1年期待インフレ率確報値は4. 2%と、速報値の3.8%から上方修正され5月以来の高水準となった。 銀は前週末の海外市場では、戻りを売られたのち、金急伸につれ高となった。 【NYプラチナはリスク回避が上値を抑える要因】 プラチナ系貴金属(PGM)は前週末の海外市場で、イスラエルのガザ侵攻が近いと の見方を受けて戻りを売られた。 プラチナはイスラエルのガザ侵攻が近いとの見方を受けて戻りを売られた。イスラエ ル軍は27日、「今晩」作戦を拡大すると表明すると、金が急伸したが、プラチナの戻 りは限られた。紛争が拡大し、リスク回避の動きになるようなら、プラチナの上値は抑 えられるとみられる。イスラエルのガザ侵攻と紛争拡大の行方を確認したい。 <今日の予定> ・金融政策決定会合(日本銀行、31日まで) ・独消費者物価指数 2023年10月速報(連邦統計庁) MINKABU PRESS 東海林勇行
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