【これからの見通し】きょうの経済指標発表も決め手に欠けそう、米欧中銀当局者発言をチェック 今週は相場が停滞気味となっている。先週末の米雇用統計と、来週の米消費者物価指数の注目イベントに挟まれた週だ。ポジション調整の動きを交えながらの相場展開となっており、ドル相場と米債利回りとの連動性について信頼感が低下している。やはり、きちんとしたファンダメンタルズ材料が欲しいところだ。 この後の海外市場で発表される経済指標は、ドイツ消費者物価指数(確報値)(10月)、ユーロ圏小売売上高(9月)、米MBA住宅ローン申請指数(10/28 - 11/03)、カナダ住宅建設許可(9月)、卸売在庫(確報値)(9月)など。比較的注目度が低い指標群となっている。 そのなかで、一連の金融当局者発言に相場材料を求める状況になっているようだ。昨日はカシュカリ・ミネアポリス連銀総裁が利下げ議論についてきっぱりと否定した。これだけ経済活動が過熱していると、私たちが十分なことしたのかどうか疑問残る、としており、むしろ追加措置の必要性を示唆していた。ウォラー理事とローガン・ダラス連銀総裁からはインフレが2%よりも高い水準で落ち着く可能性がそれぞれ示唆されていた。今週に入ってからは、先週末の米雇用統計を受けたドル売りに調整が入っている。 きょうは、クックFRB理事、パウエルFRB議長、ウィリアムズNY連銀総裁、バーFRB副議長、ジェファーソンFRB副議長など多くの米金融当局者らの発言機会が予定されている。中央銀行調査統計局100周年会議での講演やスピーチが中心となる。 一方、ECB関連に視線を転じると、昨日はデギンドスECB副総裁がユーロ圏の第4四半期は成長率が縮小または停滞する見込みと発言、景気鈍化について言及していた。きょうはレーンECBチーフエコノミスト、カザークス・ラトビア中銀総裁、ウンシュ・ベルギー中銀総裁、マクルーフ・アイルランド中銀総裁、ナーゲル独連銀総裁、デコス・スペイン中銀総裁、ブイチッチ・クロアチア中銀総裁などのイベント参加や講演が予定されている。 ロンドン序盤にはECB消費者インフレ期待(9月)が発表される。前回8月には3年先見通しが2.5%と2か月連続で上昇していた。1年先は3.5%と7月の3.4%から上昇した。先日、ラガルドECB総裁は2025年には2%インフレ目標を達成するとの強い意思を示していたが、インフレ期待は目標に届かないことを示している。今日の数字が再び上昇するようだと、ECBの追加利上げ観測が再燃する可能性もありそうだ。 その他のイベントとしては、米10年債入札(400億ドル)が実施される。前回8月から20億ドル増額されている。米主要企業決算は、リフト、バイオジェン、ウォルトディズニー、ビヨンドミートが注目される。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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