シカゴ大豆市況=大幅上昇、ドル売りや大口成約、他商品高などが支援要因

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
             始 値   高 値   安 値    帳入値    前日比
  2023/11  1,335.00  1,369.00  1,333.75  1,368.00   +34.50
  2024/01  1,353.75  1,386.00  1,350.25  1,382.50   +35.00
  2024/03  1,366.50  1,398.25  1,363.75  1,395.00   +34.25
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       224,580         163,318        727,531  (+ 4,074)

注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
=======================================
*米農務省(USDA)発表の週間純輸出検証高(11月9日までの週)
 大 豆:166万6467トン(前週改定値:218万2835トン)
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
*米農務省発表の週間作物進度報告(11月12日までの週)
 大 豆:収 穫:95%(前週91%、前年96%、平年91%)
 *作柄の発表は終了。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
*米気象庁発表の6−10日予報(11月19日−11月23日)
 コーンベルト西部の気温は平年並〜平年を上回る。雨量は平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 大豆は期近から大幅上昇。終値の前日比は14.00〜35.00セント高。中心限
月の1月限の終値は前日比35.00セント高の1382.40セント。
 10月のNY連銀インフレ期待が低下するなかドル売りの動きが膨らんだことや米農
務省(USDA)による大口成約の発表が強気材料視された。また、金、原油など他商
品の堅調な足取りも買いを呼ぶ要因となった。1月限はこの日の上伸で9月12日以来
の水準に達した。

 1月限は1352セントで取引を開始し、アジアの時間帯序盤は1359セントを上
値抵抗線にしていたが、これを上抜いたことで1369.75セントの高値まで浮上。
その後は概ね1360セントを下値支持線とする高もみとなり、終値ベースでも30セ
ント超の上げ幅を維持して1360セント台で終えた。
 米農務省(USDA)発表の11月9日までの週の大豆週間輸出検証高は166万
6467トンで前週改定値の218万2835トンを下回った。今年度の累計は
1403万2775トンで前年同期の1486万4711トンを5.6%下回った。
 USDAによると11月12日時点の大豆の収穫率は95%で、平年の91%を上回
ったが、前年の96%は下回った。
 USDAは23/24年度積み中国向け20万4000トンの大豆の大口成約を発表
した。
 ブラジル産地およびアルゼンチン産地の天気概況は以下の通り(民間気象会社の天気
概況及び予報を要約)。

<ブラジル南部のリオグランデドスル州およびパラナ州>
 この週末はまとまった雨量を伴う降雨が発生。今週も引き続き雨がちな天気が続くが
これにより洪水が発生する恐れがあるうえ、大豆、コーンの生育に問題が生じるリスク
がある。18日から20日にかけて天気に変化が出てくる可能性がある。
<ブラジル中部のマトグロッソ州、マトグロッソドスル州、ゴイアス州南部>
 この週末は降雨は発生せず、最高気温は38℃に達する高温乾燥となった。今週も同
様の天気が続き、穀物にはストレスがかかると予想される。18日以降に降雨となる可
能性が高まる見通し。

<アルゼンチン北部のコルドバ州、サンタフェ州、ブエノスアイレス州北部>
 低気圧通過に伴い週末には散発的な降雨が発生。北西部の一部では降雨は発生せず。
今週は低気圧の到来が続き、産地を中心に雨が続く見通し。

<アルゼンチン南部のラパンパ州、ブエノスアイレス州南部>
 今週は産地を中心に雨が降り続く見通し。生育初期時点での降雨不足も解消に向か
い、生育環境は改善に向かっている。
米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
  米プレーンズ中部および南部では11日に散発的な降雨が発生したが12日は多く
の地域で降雨は発生せず。ただ、今週後半には再び寒冷前線が通過する見通しで多くの
地域に雨をもたらし冬穀物の生育を促すだろう。20日の週も雨がちな天気が続く見込
み。一方の気温は北部を中心に低めとなることが予想される。
 大豆製品は大豆粕、大豆油ともに大幅高となった大豆に追随高となった。特に前週末
は大豆油とのストラドルに絡んだと見られる売りを受けて上値を抑制された大豆粕の上
げ幅が大きくなった。大豆粕の中心限月12月限は前日比●高の●ドルで終了。

今日の材料
・ブラジル南部では引き続き降雨が続き大豆、コーンの生育への悪影響が懸念される。
・ブラジル中部産地では高温乾燥継続。生育環境は悪化。
・アルゼンチン産地では生育に適した天気が続く。
・11月9日までの週の大豆週間輸出検証高は166万6467トンで前週改定値の
 218万2835トンを下回る。
・11月12日時点の大豆の収穫率は95%で、平年の91%を上回ったが、前年の
 96%は下回る。
・USDAは23/24年度積み中国向け20万4000トンの大豆の大口成約を
 発表。
MINKABU PRESS

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。