とうもろこし週間展望=レンジ相場の下限に向かう、放れた方向に動く

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
                   [11月20日からの1週間の展望]
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     週間高低(カッコ内は日付)    11月13日〜11月17日
            始 値 高 値    安 値         終 値   前週末比
<東 京> 先限  39,220  39,950(14)   39,110 (13)   39,320      +100
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<シカゴ>16日終値 前週末比 |<週間統計データ>  (11月9日まで)
   23/12  474.75   +10.75  |週間輸出検証高:60万8,810トン
   24/ 3  493.25   +14.25  |週間輸出成約高:180万7,600トン
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東京外為市場 円相場(本日 15:15現在) 150.57円  前週末比 0.80円の円高
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 【前週のレビュー】円安進行もシカゴ安を背景に弱気相場。先限は3万9100〜
3万9900円のレンジ相場だが、放れた方向に動くと予想。シカゴコーン期近12月
限が465セント割れで引けた場合、とうもろこし先限は3万9000円割れとなるサ
インになる可能性あり。シカゴは12月限が465セントを維持できるかに注目した
い。465セント割れで引けると、460セントを目指す動きになると予想とした。
【先限はシカゴ低迷で4万円回復に至らず】
 とうもろこし先限は14日の午後に3万9950円の高値をつけたが、4万円が抵抗
線として意識され、高値を離れ、その後は戻り売り優勢となり、17日の午後の取引で
3万9320円の安値をつけ、そのまま引けた。
 3週連続で3万9000〜4万円のレンジから抜け出せず、方向感がない取引となっ
ている。一時1ドル=151円台まで円安が進行したことが下支え要因だが、テクニカ
ルからは25日移動平均線(3万9960円)が抵抗線になり、シカゴコーンの低迷か
ら4万円相場の回復に至る前に再度、レンジの下限に向かう下落となった。
 15日以降、狭いレンジで推移のため、テクニカル面からも妙味がなく、新規売買資
金の流入がなく、1日の出来高が2ケタで低迷。シカゴ市場が23日のサンクスギビン
グデー(感謝祭)を控え、玉整理中心の商いとなりやすく、レンジ相場が続く可能性あ
り。14日の取引レンジである3万9180〜3万9950円をどちらに放れるかに注
目。セオリー通り放れた方向に動くと予想。
【シカゴコーンは南米産地の天候に一喜一憂】
 シカゴコーンは13日に今年の最安値をつけた。安値圏から抜け出したが、中心限月
の期近12月限は480セント水準が抵抗帯となり、戻り売り圧力が強い展開を強いら
れている。
 大豆が上昇し、期近1月限が一時1400セントに接近し、今年9月以来の高値をつ
けたことは支援材料だが、小麦が安値模索となっていることは圧迫要因。
 12日時点で米国産コーンの収穫率は88%となり、23日のサンクスギビングデー
(感謝祭)までにほぼ終了となりそうだ。市場関心はアルゼンチン、ブラジル産コーン
の作付け、生育状況に移っている。16日の取引でアルゼンチンのコーン生産量見通し
が引き下げられたことが買い材料視されたが、今後、アルゼンチン、ブラジルの南米の
コ—ン産地の天候に一喜一憂する展開が予想される。投機家は大幅な売り越し状態を継
続しているとみられるが、買い戻しポイントは480セントとみられる。
 【当面の予定(イベント・経済統計)】
 20日 独生産者物価指数 2023年10月(連邦統計庁)
     米景気先行指数 2023年10月(カンファレンスボード)
     米週間穀物輸出検証高(USDA)
      収穫進度報告(USDA)
 21日 米中古住宅販売統計 2023年10月(全米不動産協会)
 22日 米耐久財受注 2023年10月速報値(商務省)
     米新規失業保険申請件数(労働省)
     米消費者信頼感指数 2023年11月確報値(ミシガン大)
     米FOMC議事録公表 10月31日-11月1日(FRB)
 23日 ●勤労感謝の日、米国(サンクスギビングデー)
     ユーロ圏製造業購買担当者景況指数 2023年11月速報(Markit)
     ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数 2023年11月速報(Markit)
 24日 消費者物価指数 2023年10月(総務省)
     独国内総生産 2023年7-9月期確報(連邦統計庁)
     独景況感指数 2023年11月(ifo)
     米週間穀物輸出成約高(USDA)


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