シカゴ大豆市況=軒並み続伸、ブラジル産地の天候懸念が買いを支援

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値    帳入値     前日比
    2024/01  1,365.50    1,389.25    1,364.00     1,377.25      +10.00
    2024/03  1,382.00    1,404.00    1,380.25     1,393.00      + 9.75
    2024/05  1,393.00    1,414.00    1,392.25     1,404.75      + 9.75
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高 (前々日比)
   先物        245,961        215,603         740,331  (-  1,275)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(11月26日−11月30日)
 コーンベルト西部の気温は平年を下回る〜平年並。雨量は平年並〜平年を下回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を下回る。雨量は平年を下回る。
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 大豆は軒並み続伸。終値の前日比は7.75〜11.75セント高。中心限月の期近
1月限の終値は前日比10.00セント高の1377.25セント。
 ブラジル産地での天候懸念が引き続き買いを支援した。ただ、ブラジル中北部産地で
のまとまった降雨予報が浮上したこともあって一時は1389セント台まで値を伸ばし
たものの、大きく上げ幅を縮小して取引を終えた。

 1月限は1365.50セントで取引を開始。直後に1364セントの安値を付けた
後、アジアの時間帯序盤に1370セント台後半まで値位置を切り上げた後は欧州の時
間帯の時間外取引を終えるまで1371〜1377セントを中心とする価格帯でのもち
あいが続いた。シカゴの時間帯を迎えると急速に値を伸ばして1389.25セントま
で浮上する場面も見られたが勢いは続かずすぐに値位置を落とし、その後は1369セ
ントを下値支持線とするもちあいに転じたが、終盤に再度、買い進まれて2ケタの上げ
幅を記録して終えた。
 ブラジル産地およびアルゼンチン産地の天気概況は以下の通り(民間気象会社の天気
概況及び予報を要約)。

<ブラジル南部のリオグランデドスル州およびパラナ州>
 まとまった雨量を伴う降雨が22日、23日に発生するもよう。また、週末にもまと
まった雨量を伴う降雨が予想される。降雨が発生しなかったとしてもその期間は短期に
とどまり、大豆、コーンの生育には適さない状況が続くだろう。
<ブラジル中部のマトグロッソ州、マトグロッソドスル州、ゴイアス州南部>
 まとまった雨量を伴う雨が降り始めており、これまでの高温乾燥の影響が改善に向か
っている。ただ、通常の土壌水分に回復するまでに1週間程度に渡って降雨が必要とな
っている。

<アルゼンチン北部のコルドバ州、サンタフェ州、ブエノスアイレス州北部>
 今週は21日から22日にかえkて寒冷前線が通過し、これに伴い散発的な降雨が発
生する見込み。その後は翌週まで降雨は発生しないだろう。乾燥状態は警戒されるが、
土壌水分は改善さレており、高温乾燥が長引かなければ良好な生育環境が続く見通し。

<アルゼンチン南部のラパンパ州、ブエノスアイレス州南部>
 生育初期段階で乾燥した天気に見舞われたが、この数週間の雨がちな天気により状況
は改善。今週は21、22日に降雨となり、その後、雨は止む見込みだが、高温乾燥が
長引かなければ生育環境に大きく影響することは無いだろう。
米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。
 この数日はプレーンズ中南部の東域を中心に散発的な降雨が発生。ただ、この雨は土
壌水分の乾燥が懸念される西部に達していない。23日に再び降雨が発生する見込み
で、同時に気温も低下し高地では降雪の可能性もある。南西部では今週後半から週末に
かけて降雨が発生する可能性がある。
 大豆製品は、大豆油は大豆に追随高となったが、大豆粕は玉整理基調が強まるなか、
これまでの上昇後の修正のための転売が入って軟調で終えた。大豆粕の12月限は前日
比1.00ドル安の459.20ドルで終了。
今日の材料
・ブラジル南部のリオグランデドスル州およびパラナ州では雨が降り止むも今後は
 雨がちな天気が続くリスクアリ。
・ブラジル中部コーン及び大豆の産地では降雨が発生。乾燥状態にあった土壌水分
 の回復が期待される。
・アルゼンチンの南北産地では良好な生育環境が続く。
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