石油週間展望=再び下値模索、OPECプラス会合が失望視されて

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
          [12月4日からの1週間の展望]
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         週間高低(カッコ内は日付)     11 月  27 日〜 12 月 1 日
                始  値    高  値        安  値       帳入値    前週末比
ガソリン  先限   79,000    79,000(27)    79,000(27)   79,000       ±0
灯  油  先限   78,000    78,000(27)    78,000(27)   78,000       ±0
原  油  先限   66,670    68,170(30)    66,020( 1)   66,020     -1,440
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                                        11 月 27 日〜 12 月 1 日
<海外原油> 週間4本値 始 値   高  値      安 値     終 値   前週末比
  NY原油  1 月限     75.31    79.60(30)    73.93( 1)  74.07       -1.47
ブレント原油  2 月限     80.16    84.61(30)    78.75( 1)  78.88       -1.60
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1日 東京時間の午後3時15分現在 ドル・円 148.01 前週末比 1.26円の円高
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【前週のレビュー】石油輸出国機構(OPEC)プラス合同閣僚委員会(JMMC)が
30日に延期されたこともあり、11月最終週の前半は様子見ムードが強まる可能性も
あるが、ニューヨーク原油1月限は差し当たり78.46ドルの直近高値を更新できる
かどうかが12月の相場レンジを決めることになりそうだとした。

【NY原油は80ドルに届かず急落】
 ニューヨーク原油1月限は30日に前回の当欄で記した20日の高値78.46ドル
を上回り、79.60ドルまで上昇したが、その日のうちに急落して75.05ドルの
安値を付けて、引けは75.96ドルだった。本稿執筆時の12月1日午後には75ド
ル台後半で推移している。
 後述するOPECプラス会合の結果、結果的にセル・ザ・ファクト(事実で売る)展
開となり、月末の手じまい売りが加速した形。
 チャート的には80ドル台乗せに失敗し75ドル水準まで崩れた形となっているが、
目先はどこで下げ止まるのかが注目される。下値メドとしては、16日の安値である
72.37ドルなる。

 材料的には、後述するOPECプラス会合が期待外れに終わり、上げ相場が仕切り直
しになっているため、8日発表の米雇用統計に向けて、経済指標が再びクローズアップ
されやすい状況になっている。その意味では11月に騰勢を強めたニューヨークダウ平
均株価やドル安傾向に大きな変化が見られるかに注目したい。
 また米国の原油在庫が6週連続で増加して、製品も増加して特にヒーティングオイル
を含む留出油在庫が急増していたことには注意したい。

 外部要因を見ると、ニューヨークダウ平均株価はさらに上昇して、11月はほぼ一貫
して上昇相場が続いた。直近は3万6000ドル台が視野に入っている。
 ドルインデックスは102ポイント台前半まで下落した後゛直近は103ポイント台
前半まで戻している。

【来年3月まで自主減産幅は日量220万バレル=OPECプラス会合】
 30日のOPECプラス会合については、まず協調減産の追加は見送られた。自主減
産については、まずサウジアラビアは予想通り7月から実施している日量100万バレ
ルの自主減産を来年3月まで延長する。ロシアも現在実施している同30万バレルの輸
出削減を来年3月まで続ける。さらに石油製品の輸出も追加で同20万バレル減らす予
定。さらにイラクやアラブ首長国連邦(UAE)、クウェートなど6か国が合計で同約
70万バレルを自主的に追加減産するという。これで自主減産は合計同220万バレル
となる。これまでの自主減産が同130万バレルだったため、減産幅が同90万バレル
増加することになるが、事前には同200万バレル増程度が予想されていため失望され
る展開となった。
 ブラジル(生産量は日量310万バレル)がOPECプラスに来年1月から加わると
発表した。

【米国の原油在庫、6週連続で増加=IEA】
 米国内に目を移すと、米エネルギー情報局(EIA)の週報で原油在庫が6週連続で
増加していた。直近は前週比161万バレル増の4億4966万バレル。
 留出油在庫は前週比521万7000バレル増の1億1078万バレルと本格需要期
前に急増した。

【東京原油、ガソリンのテクニカル分析】
 東京原油先限は1日、21日移動平均線でもあるボリンジャーバンドの中心線(6万
7990円辺り)から再び下放れた。
 ガソリン先限は名目値で7万9000円の横ばい。

【NY原油のテクニカル分析】
 ニューヨーク原油1月限は30日に79.60ドルまで上昇して、ボリンジャーバン
ドの1シグマ(79.42ドル辺り)を試した後に急落。引けでは21日移動平均線で
もあるボリンジャーバンドの中心線(77.34ドル辺り)を大きく割り込み、日足は
大陰線を付けた。

<当面の予定>
 4日【経済】独貿易収支 2023年10月(連邦統計庁)
   【経済】米耐久財受注 2023年10月確報値(商務省)
   【経済】米製造業新規受注 2023年10月(商務省)
 5日【経済】中国サービス業購買担当者景況指数 2023年11月(財新)
   【経済】ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数 2023年11月確報(Markit)
   【経済】ユーロ圏購買担当者総合景況指数 2023年11月確報(Markit)
   【経済】ユーロ圏生産者物価指数 2023年10月(EUROSTAT)
   【経済】仏鉱工業生産指数 2023年10月(INSEE)
   【経済】米非製造業景況指数 2023年11月(ISM)
   【工業】米週間石油統計(API)
 6日【工業】原油・石油製品供給統計週報(石油連盟)
   【工業】石油製品給油所小売価格調査(資源エネルギー庁)
   【経済】ユーロ圏小売売上高 2023年10月(EUROSTAT)
   【経済】独製造業受注 2023年10月(経済技術省)
   【経済】米住宅ローン申請指数(MBA)
   【経済】米雇用統計 2023年11月(ADP)
   【経済】米貿易収支 2023年10月(商務省)
   【工業】米週間石油統計(EIA)
 7日【経済】対外及び対内証券売買契約等の状況 11月26日-12月2日(財務省)
   【経済】景気動向指数 2023年10月速報(内閣府)
   【経済】中国貿易収支 2023年11月(税関総署)
   【経済】ユーロ圏国内総生産 2023年7-9月期確報(EUROSTAT)
   【経済】独鉱工業生産指数 2023年10月(経済技術省)
   【経済】仏国際収支 2023年10月(フランス銀行)
   【経済】仏貿易収支 2023年10月(INSEE)
   【経済】米新規失業保険申請件数(労働省)
   【経済】米卸売在庫 2023年10月確報値(商務省)
   【経済】米消費者信用残高 2023年10月(FRB)
 8日【経済】全世帯家計調査・消費支出 2023年10月(総務省)
   【経済】国内総生産 2023年7-9月期2次速報(内閣府)
   【経済】国際収支(経常収支) 2023年10月(財務省)
   【経済】対外及び対内証券売買契約等の状況 2023年11月(財務省)
   【経済】景気ウォッチャー調査 2023年11月(内閣府)
   【経済】独消費者物価指数 2023年11月確報(連邦統計庁)
   【経済】米雇用統計 2023年11月(労働省)
   【経済】米消費者信頼感指数 2023年12月速報値(ミシガン大)
   【商品】米建玉明細報告(CFTC)
   【商品】全米石油堀削稼動数(米ベーカーフューズ)

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