11日の東京株式市場は前週末の欧米株全面高を受けて日経平均株価は急反発に転じ3万2000円台後半に歩を進めた。 大引けの日経平均株価は前営業日比483円94銭高の3万2791円80銭と3日ぶり急反発。プライム市場の売買高概算は15億5571万株、売買代金概算は3兆4572億円。値上がり銘柄数は1416、対して値下がり銘柄数は212、変わらずは32銘柄だった。 きょうの東京市場は一気にリスクオンに傾き、主力銘柄中心に幅広い銘柄が買い戻された。値上がり銘柄数は1400を上回り、プライム上場銘柄の85%に達するなど全面高商状だった。前週末の欧州株市場が全面高に買われたが、その流れを引き継いで米国株市場でもNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに上昇。注目された11月の米雇用統計は、雇用者数の伸びや賃金の伸びが事前コンセンサスから上振れる内容で米景気の強さが確認されたが、想定を大きく上回るほどではなく、FRBによる金融引き締めは既に終了状態にあるとの見方に変化はみられなかった。外国為替市場では米長期金利の上昇を受け円安に振れたが、東京市場ではこれが輸出セクターに追い風となっている。ただ、今週13日までの日程で行われるFOMCを前に買い一巡後に日経平均はやや伸び悩む展開を強いられた。 個別では、東京電力ホールディングス<9501>がレーザーテック<6920>に次ぐ高水準の売買代金をこなし大幅高に買われた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが買われ、東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連も値を上げた。川崎汽船<9107>、三菱商事<8058>なども堅調。JT<2914>が値を上げ、ダイキン工業<6367>、日立製作所<6501>なども買われた。アウトソーシング<2427>はストップ高。 半面、ルネサスエレクトロニクス<6723>、ニトリホールディングス<9843>が冴えず、第一生命ホールディングス<8750>も売りに押された。霞ヶ関キャピタル<3498>がストップ安に売られ、エイチーム<3662>も大幅安、ネクソン<3659>も大きく水準を切り下げた。サイゼリヤ<7581>、タツモ<6266>、日本ハウスホールディングス<1873>などの下げも目立った。 出所:MINKABU PRESS
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