［本日の見通し］石油＝急落、ＡＰＩ統計は弱めの内容

　原油の２０２４年５月限は急落。日中取引開始後の戻りは鈍く、夜間取引の安値圏で
もみ合っている。
　米石油協会（ＡＰＩ）が発表した米週間石油在庫統計で、原油在庫は前週比２３４万
９０００バレル減となった。ＡＰＩによると製油所への原油投入量は急減しており、輸
入の減少や輸出の拡大が原油在庫を押し下げたようだ。一方、製油所稼働率がそれほど
高まっていないなかでガソリン在庫がしっかりと積み上がったことからは需要の弱さが
連想される。全般的に弱めの内容といえそうだ。米エネルギー情報局（ＥＩＡ）の週報
も、原油相場の戻りを促すきっかけにはならないだろう。
　時間外取引でニューヨーク原油１月限は前日比０．１３ドル高の６８．７４ドルで取
引されている。本日これまでのレンジは６８．６７〜６８．８６ドル。
　原油５月限の予想レンジは６万５０００円から６万６０００円、ガソリン先限は８万
０５００円から８万１５００円、灯油先限は８万１０００円から８万２０００円。
MINKABU PRESS

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