貴金属は、金、プラチナが買い優勢で寄り付く見通し。ニューヨーク市場は2品とも 小幅高ながら、ドル建て現物相場は前日の東京期間の午後3時15分時点より、3〜5 ドル近い値上がりとなり、日中取引の序盤は堅調に推移すると予想。買い一巡後は、場 中の円相場、ドル建て現物相場を見極めながらの展開を予想。明後日、大納会を控えて いることから新規売買は手控えられ、出来高は伸び悩みか。 金、プラチナとも先限つなぎ足が夜間取引で直近の高値をわずかに更新し、テクニカ ルからは強気。プラチナ先限は夜間取引で4415円の高値をつけ、先限として11月 29日以来の高値更新となった。 午前8時13分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は4.45ドル高の 2067.28ドル、銀が16セント安の2420セント、プラチナが4.00ドル高 の974.50ドル、パラジウムは37.14ドル安の1172.36ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=142.31/32円で、前営業日の 大引け時点から0.05円の円安。 10月限の寄り付き目安は、金が9439円前後、銀は114.3円前後、プラチナ は4386円前後、パラジウムは5500円前後。 【NY金は小幅高もロンドン市場が休場で新たな方向性は示さず】 金はきのうの海外市場では、ロンドン市場が引き続きボクシング—でクリスマスで休 場となるなか、ニューヨーク金は買い優勢となった。その半面、銀が売り先行となり、 足並みが揃っていない。クリスマス休暇明けで実質、2024年の相場が始まったが、 ロンドン市場が休場のため、新たな方向性を示すには至っていない。 銀はきのうのニューヨーク市場では、売り優勢。手じまい売り先行もよう。 【NYプラチナは高値出尽くし感ない】 プラチナはきのうの海外市場では、プラチナが買い優勢となり、小幅高。期近1月限 は、22日の高値988.6ドルが抵抗線となり、上放れにはならなかったが、日足は 6日連続の陽線引けとなり、まだ高値出尽くし感はない。 <今日の予定> ◆ 日本 ◆ 【経済】09:30 貿易収支 2023年11月確報(財務省) 【工業】12:00 原油・石油製品供給統計週報(石油連盟) 【工業】14:00 石油製品給油所小売価格調査(資源エネルギー庁) ◆ 中国 ◆ 【経済】10:30 工業利益 2023年11月(国家統計局) ◆ アメリカ ◆ 【経済】21:00 住宅ローン申請指数(MBA) 【工業】12/28 06:30 週間石油統計(API) 【納会】--:-- 金 2023年12月限(COMEX) 【納会】--:-- 銀 2023年12月限(COMEX) 【納会】--:-- プラチナ 2023年12月限(NYMEX) 【納会】--:-- パラジウム 2023年12月限(NYMEX) MINKABU PRESS 森 成俊
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