プラチナ市況=プラチナは続落、円高・現物相場の低迷で30円超の下落

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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貴金属の相場表(帳入値と前営業日比)
         2024/02          2024/12    ドル建て現物価格 15:15 現在
金          9,399   -113     9,403  -119  : 2,031.48   -12.85
銀          109.0   -2.0     108.5   0.0  : 2,308.00   - 1.00
プラチナ     4,383    -38     4,337   -33  :   948.20   - 3.20
パラジウム   4,700   -300     4,700  -300  :   999.92   -37.38
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      15:15 現在 前営業日比        15:15 現在  前営業日比
ドル・円相場    143.90   -1.01  ユーロ・ドル相場   1.0952 +0.0020
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【市況】
 プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナが続落。プラチナはニューヨーク安や円高
を受けて売り優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の堅調が下支えになった
が、1ドル=143円台の円高を受けて戻りを売られ、先限は正午過ぎに30円超の下
落で推移。午後はドル建て現物相場の低迷で戻り鈍く、30円超の下落で引けた。
パラジウムの商いは成立しなかった。帳入値は300円安。
 前営業日比は、プラチナ、プラチナミニが38〜33円安、プラチナスポットが41
円安、パラジウムが300円安。
 推定出来高は、プラチナが1万1819枚、プラチナミニが1046枚、プラチナス
ポットが5861枚、パラジウムが0枚。
【プラチナ先限は複数のテクニカル指標が弱気転換を示唆】
 プラチナ先限は午後の取引で4332円まで下落となり、昨年12月22日以来の安
値をつけた。終盤の戻りは鈍く、日足は3日連続の陰線引け。緩やかな上昇から横バイ
状態に転換した25日移動平均線(4337円)割れを試した格好。14日間の相対力
指数(RSI)は48台に低下し、封数のテクニカル指標が弱気相場に転換を示唆し
た。明日、続落となると、弱気ムードが鮮明になる。明日の取引が重要だ。
 5日に発表された12月の米雇用報告が予想以上の強気の数字となり、早期の米利下
げ期待が後退し、商品市況にとっては逆風となった。プラチナも例外ではない。
 昨日、中国株の代表的株価指数である上海総合指数が昨年12月21日につけた昨年
の最安値2882ポイントに接近する下落となった。今日は小反発しているが、自律修
正高の域。中国の景気不安もプラチナの圧迫要因。金が11日に発表の12月に米消費
者物価指数(CPI)に対して、どう反応するかにもよるが、プラチナは中国の経済指
標にも注意が必要だ。
【ロコ・チューリッヒ(ドル建て現物相場)】
 プラチナのドル建て現物相場は、下値堅く推移。朝方の947.07ドルから、ドル
安を受けて堅調となり、午前10時前に955ドル台まで反発。戻り売り圧力が強く、
950ドル割れまで反落。午後に2度にわたり945ドルを試したが買い拾われ、一時
950ドル水準に戻した。
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