【これからの見通し】ドル高トレンド再開の試金石、目先はドル売りも きょうはドル高トレンド再開にとっての試金石の一日となりそうだ。先週末の米雇用統計が予想外に強い結果となったことや、パウエルFRB議長が市場の3月利下げ開始観測を否定したこと、昨日の米ISM指数が予想上振れとなったこと、OECD中間世界経済見通しで米景気の強さが指摘されたこと、などなどドル高を支援する材料が短期的に多く出た状況。 そのなかで、きょうは豪中銀が市場の想定よりもタカ派姿勢を残したことで豪ドル/ドルが上昇、中国が株価対策に本腰を入れるとの期待から香港・上海株が上昇し人民元買い・ドル売りがみられるなかで、ドル相場はやや調整に押されている。 この後の海外市場で、ドル高に対する調整がさらに進むのか。一巡したあとには再びドル高の流れに回帰するのか。これらの動きに強弱をチェックしたいところだ。 材料としては、米金融当局者らの講演がNY時間に予定されている。メスター・クリーブランド連銀総裁、カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁、コリンズ・ボストン連銀総裁などの講演だ。特にコリンズ総裁は労働市場についての講演と、米雇用統計が衝撃を与えたあとだけにその内容が注目されよう。 経済指標の発表予定は比較的少ない。ドイツ製造業新規受注(12月)、ユーロ圏小売売上高(12月)、カナダ住宅建設許可(12月)、カナダIvey購買部協会指数(1月)などが予定されており、主要な米英経済指標の発表は予定されていない。 米株式市場では、決算シーズンたけなわだ。イーライリリー、スナップ、スポティファイ、アムジェン、フォード、ギリアドサイエンシズなどの発表が注目される。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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