NY原油市況=続伸、イスラエルによるラファ攻撃の本格化を警戒

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2024/03     77.03       78.47       76.87       77.87        + 0.95
  2024/04     76.90       78.10       76.77       77.56        + 0.74
  2024/05     76.72       77.74       76.55       77.24        + 0.59
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     628,018              669,916             1,753,960    ( - 23,146)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2024/03     289.59    - 2.37
                            2024/04     282.85    - 0.92
         改質ガソリン       2024/03     239.46    + 2.73
                            2024/04     261.96    + 2.84
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油は続伸。終値の前営業日比(速報値)は期近2限月が0.74〜
0.95ドル高。その他の限月は0.12〜0.59ドル高。
 イスラエルがパレスチナ自治区ガザ南部のラファへの空爆を開始しており、逃げ場の
ない100万人超のパレスチナ人が虐殺のリスクにさらされていることから緊迫感が高
まっている。ラファへの地上侵攻を計画しているイスラエルを、米国や中国は制止しよ
うとしているものの、イスラエルのネタニヤフ首相が方針を転換するのか不透明。ラフ
ァの虐殺が本格化すると、周辺各国の反イスラエル感情が一段と高まる見通し。イスラ
エルとしては、パレスチナ難民をエジプトが否応なく引き受けるという思惑があるもの
の、エジプトは拒絶している。
 米国がイスラエル支援を停止すれば、イスラエル軍の動きは停止するものの、米上院
ではウクライナ、イスラエル、台湾に対する950億ドルの支援法案が通過した。た
だ、下院の通過は難しいとみられている。
 1月の米消費者物価指数(CPI)が、インフレ率の高止まりを警戒させる結果だっ
たことは原油相場の重し。コア前年比は+3.9%と、前回と変わらず。早期の米利下
げ開始観測がさらに後退し、ドル買いが強まった。
 時間外取引でニューヨーク原油は堅調。前日終値付近まで押し戻される場面はあった
が、買いが優勢だった。通常取引開始後は78.47ドルまで上昇。ただ、高値からや
や押し戻されて引けた。
 改質ガソリンの期近は続伸。ヒーティングオイルの期近は続落。米製油所稼働率が低
下し、製品の供給量が減少するなかで、需要期に向けてガソリンは戻り歩調が継続して
いる。
今日の材料
・今年や来年の需要見通しをやや上方修正=OPEC月報
・米原油在庫の市場予想は前週比260万バレル増
・今年の需要の伸びは日量120万〜130万バレルにとどまる見通し=ビロルIEA
事務局長
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