<金> NY金4月限は2月29日の取引で2月7日以来、抵抗線となっていた2050ドル を終値で上抜いた。NY金は昨年末に2100ドル超えまで上昇したが、年初以降、値 位置を落とし、期近4月限は一時1996.40ドルまで軟化していたが、2月上旬の 水準に値を戻してきたことで売り一巡となっている。 米国の利下げ観測を先取りする形で織り込んだ後は連邦準備理事会(FRB)の利下 げ着手に慎重な姿勢を受け、これまでの上昇の修正が行われてきたが、2050ドルを 超えてきたことで修正安は終了した可能性が高い。 2月29日に発表された米1月個人所得・支出(PCE)デフレーターが、事前予想 と一致したうえ、前年比が+2.4%と3%を下回る水準を記録したことで、FRBの 利下げに向けた方向性に変化はない、との見方が強まったことも買いを支援した。 NY金市場は米国の金融政策が最大のテーマであることに変わりはないが、地政学不 安、高金利を受けた財政悪化懸念も引き続き金価格をサポートする要因になっている。 4月限は21日移動平均線が通る2040ドルを支持線にしての高下が続くと予想され る。その一方でここからの上げ余地については限られる可能性が高いと見られる。米経 済指標に強気な内容が見受けられることはドル高を招く要因となるうえ、米雇用情勢が 旺盛なことは挙げられる。 米雇用情勢に緩和の動きが見られると、NY金の地合いが引き締まり、昨年12月末 以来の2100ドル台に乗せ、本格的な上昇場面を描くことになりそう。 <銀> NY銀5月限は金に追随して上昇する動きを見せているが、2300セントを上値抵 抗線として意識する様子を窺わせている。 安全な投資先としての需要に欠けることが上値を重くしている。目先の上値確認ムー ド感が強まっていることもあり、2300セント前後でのもちあいが見込まれる。 <白金> NY白金4月限は 20日に921.7ドルの高値に達した後は値位置を切り下げる 足取りが続き2月29日に879ドルまで軟化。883.6ドルで引け、この日の高値 893.6ドルから大きく値を落としている。 FRBの金融政策の方向性は利下げ、との見方が広がりつつも反応は乏しい。白金独 自の足取りであり、880ドルを割り込む可能性を秘めながらのもちあいとなるのでは ないか。 <パラジウム> NYパラジウム6月限は2月29日の取引で反発しているが、これまでの下落の後の 修正による動きと見られる。白金価格を下抜いた後は修正が入って再浮上しているもの の、戻りは限られている。 白金との比価が意識されるが、買い進むだけの新たな材料には乏しい。チャート面の 悪さからも上値は重いと見られ、900ドル台半ばでの高下が想定される。 MINKABU PRESS
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。