石油週間展望=高値を抜けるか否かが焦点、ガザを巡る緊張続く

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
          [4月29日からの1週間の展望]
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         週間高低(カッコ内は日付)     4 月 22 日〜 4 月 26 日
                始  値    高  値        安  値       帳入値    前週末比
ガソリン  先限   81,000    83,000(22)    83,000(22)   83,000        ±0
灯  油  先限   82,000    83,000(22)    83,000(22)   83,000        ±0
原  油 9月限   80,220    81,550(26)    77,970(23)   81,460     +1,000
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                                        4 月 22 日〜 4 月 25 日
<海外原油> 週間4本値 始 値   高  値      安 値     終 値   前週末比
  NY原油  6 月限      81.84    83.83(25)    80.70(22)  83.57     +1.35
ブレント原油  6 月限      87.07    89.31(25)    85.79(22)  89.01     +1.72
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26日 東京時間の午後3時15分現在 ドル・円 155.98 前週末比 1.61円の円安
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【前週のレビュー】ニューヨーク原油は乱高下しやすいが、24日の満月に向けて天井
を形成するような上昇相場を予想したい。またイスラエルとイランの交戦状態が長期化
すれば、今後の相場水準は80ドルを地相場に上振れた場合に100ドル台に乗せるよ
うなイメージで考えたいとした。

【NY原油は高値を抜けるか否かが焦点】
 ニューヨーク原油6月限はここまで一代高値である86.97ドルを上抜くような上
昇とはならず、80ドル台前半で広めのもみ合いとなっている。直近は22日の安値で
ある80.70ドルから再び反発基調となっており、本稿執筆時の26日午後には83
ドル台後半まで戻している。引き続きイスラエルとイラン、イスラエルとパレスチナ状
況は緊迫化しており、地政学的リスク懸念は根強いものの、後述するようにドルの高止
まり傾向が上値を抑える形となっている。ただ大幅な円安進展は国内市場とっては支援
材料となる。
 チャート的には、昨年12月上旬に付けた安値69.06ドルから前述の86.97
ドルまでの上げ幅の38.2%押し(80.13ドル)を下回らずに修正安が終わって
反発基調となっていることで、この戻りが86.97ドルを上抜けてさらに上昇するの
か、そこまで届かずに反落するのか、つまりエリオット波動的には、次の高値が最終の
上昇波動である「5」の高値となるのか、天井を付けたあとの修正高である「B」の高
値に留まるのかが注目される。
 材料的には、まずイスラエルとイランの状況に関しては、現時点ではお互いに報復合
戦に発展していないことでひとまず材料としては一服した感が出でいる。ただイスラエ
ルとパレスチナ状況に関しては、イスラエルがガザ南部の難民集中地域のラファに侵攻
する可能性が強まっていることが再び懸念されている。
 また米軍がガザの沖合に桟橋を設置する工事が開始したと発表したが、新たな火種に
発展する可能性もありそうだ。

 ロシア・ウクライナの軍事衝突に関しては、前週の当欄で米国で採決を控えていると
したウクライナ支援法案が20日に下院、23日に上院で相次いで可決した。この支援
法案は約610億ドルのウクライナ支援に加えて、イスラエル、台湾向けの支援を含む
総額950億ドルに達する大型の支援法案。一部では米国の支援がなければ、今年中に
もウクライナが敗北するとの見方も出ていたが、4月中にも軍事支援が再開される見込
みとなった。

 外部要因を見ると、ニューヨークダウ平均株価はさらなる底割れ懸念はあるが、3万
8000ドルを中心に高値もみ合いの様相となっている。
 ドルインデックスも105ポイント台後半を中心に高値もみ合いの様相。

【29日にガザを巡る欧米出席の会合をサウジが主催】
 ブルームバーグによると、サウジアラビアが29日に同国のリヤドでガザの今後につ
いて、ブリンケン米国務長官、キャメロン英外相、欧州連合(EU)、ヨルダン、エジ
プト、カタール、パレスチナ自治政府の当局者も出席する会合を開く見込みだ。ただ、
サウジと国交のないイスラエルとイスラム組織ハマスは参加しないとみられる。

【東京原油、ガソリンのテクニカル分析】
 東京原油の6番限である9月限は4営業日連続で陽線引けして戻り歩調が鮮明。26
日には引けでボリンジャーバンドの1シグマ(8万1040円辺り)を上回った。
 ガソリン先限は名目値で8万3000円の横ばいが続いている。

【NY原油のテクニカル分析】
 ニューヨーク原油6月限は22日の80.70ドルの安値から反発基調も21日の移
動平均線でもあるボリンジャーバンドの中心線(83.79ドル)を3営業日明確に上
抜くことができず上値抵抗となっている。

<当面の予定>
27日【経済】中国工業利益 2024年3月(国家統計局)

29日【休日】昭和の日
   【経済】独消費者物価指数 2024年4月速報(連邦統計庁)

30日【経済】労働力調査(失業率) 2024年3月(総務省)
   【経済】一般職業紹介状況(有効求人倍率) 2024年3月(厚生労働省)
   【経済】鉱工業生産指数 2024年3月速報(経済産業省)
   【経済】小売業販売額 2024年3月速報(経済産業省)
   【経済】自動車生産・輸出実績 2024年2月(JAMA)
   【経済】中国製造業購買担当者景況指数 2024年4月(中国物流購買連合会)
   【経済】中国非製造業購買担当者景況指数 2024年4月(中国物流購買連合会)
   【経済】中国製造業購買担当者景況指数 2024年4月(財新)
   【経済】ユーロ圏国内総生産 2024年1-3月期速報(EUROSTAT)
   【経済】ユーロ圏消費者物価指数 2024年4月速報(EUROSTAT)
   【経済】独雇用統計 2024年4月(連邦雇用庁)
   【経済】独国内総生産 2024年1-3月期速報(連邦統計庁)
   【経済】仏国内総生産 2024年1-3月期速報値(INSEE)
   【経済】仏消費者物価指数 2024年4月速報(INSEE)
   【経済】仏生産者・輸入物価指数 2024年3月(INSEE)
   【経済】英マネーサプライ 2024年3月(BOE)
   【経済】米雇用コスト指数 2024年1-3月期(労働省)
   【経済】米住宅価格指数 2024年2月(連邦住宅金融局)
   【経済】米ケース・シラー住宅価格指数 2024年2月(S&P)
   【経済】米シカゴ購買部協会景気指数 2024年4月(シカゴ購買部協会)
   【経済】米消費者信頼感指数 2024年4月(カンファレンスボード)
   【経済】米連邦公開市場委員会(FRB)
   【工業】米週間石油統計(API)
   【納会】米改質ガソリン・ ヒーティングオイル 2024年5月限(NYMEX)

 1日【経済】新車登録台数 2024年4月(自販連)
   【経済】軽自動車新車販売速報 2024年4月(全軽自協)
   【決済】プラッツドバイ原油 2024年4月限(東京商品)
   【発会】プラッツドバイ原油 2025年7月限(東京商品)
   【休日】中国労働節(3日まで)
   【休日】欧州メーデー
   【経済】米住宅ローン申請指数(MBA)
   【経済】米雇用統計 2024年4月(ADP)
   【経済】米建設支出 2024年3月(商務省)
   【経済】米製造業景況指数 2024年4月(ISM)
   【経済】米連邦公開市場委員会(FRB)
   【経済】米FOMC声明文公表(FRB)
   【経済】米連邦公開市場委員会(FRB)
   【経済】米新車販売台数 2024年4月(Autodata)
   【工業】米週間石油統計(EIA)

 2日【経済】金融政策決定会合議事要旨公表 3月18-19日分(日本銀行)
   【工業】原油・石油製品供給統計週報(石油連盟)
   【工業】石油製品給油所小売価格調査(資源エネルギー庁)
   【経済】ユーロ圏製造業購買担当者景況指数 2024年4月確報(Markit)
   【経済】米貿易収支 2024年3月(商務省)
   【経済】米新規失業保険申請件数(労働省)
   【経済】米耐久財受注 2024年3月確報値(商務省)
   【経済】米製造業新規受注 2024年3月(商務省)

 3日【休日】憲法記念日
   【経済】ユーロ圏雇用統計 2024年3月(EUROSTAT)
   【経済】仏鉱工業生産指数 2024年3月(INSEE)
   【経済】米雇用統計 2024年4月(労働省)
   【経済】米非製造業景況指数 2024年4月(ISM)
   【商品】米建玉明細報告(CFTC)
   【商品】全米石油堀削稼動数(米ベーカーフューズ)

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