ゴム週間展望=調整安場面か、タイ産地価格の反落に注意

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
              [5月20日からの展望]
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     週間高低(カッコ内は日付)  先限つなぎ足 5月13日〜5月17日
<国内>         始 値     高 値       安 値      帳入値     前週比
 24年10月限      308.6      330.0(17)    303.9(13)   322.0      + 15.8
 RSS先限      304.0      309.0(16)  304.0(13)  309.0      +  5.0
 TSR20    258.0      266.0(17)    258.0(13)   266.0      +  9.0
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東京外為市場 円相場(本日 15:15現在) 155.77円  前週末比 0.22 円安
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 【前週までのレビュー】産地相場が軟化を続けていることから、期近主導で売りが先
行するとみた。
【生産障害懸念の思惑が広がる】
 JPXゴムRSS3号の活発限月の10月限は、大幅高となった。17日には4月8
日以来の高値となる330.0円まで上昇した。産地相場の反発や上海高が寄与してい
る。ただ、直近の産地高は、中長期的な産地の生産障害懸念が背景にあるとみられる。
4月上旬の高値が抵抗線になっているため、目先、直近の急伸に対する調整場面になる
可能性が高そうだ。既にJPXゴムRSS3号の当先のサヤは順ザヤとなっている。今
回の急伸も期中以降が買われており、投機色が強い。産地相場は、反落した際は、崩れ
やすいとみる。
【産地相場は反発】
 タイ現物価格が、地合いを引き締めている。タイ南部の天然ゴム主要積み出し港のソ
ンクラ渡しのオファー価格は、季節要因から生産が増加するとの見方から、3月19日
に付けた98.49バーツを高値としてジリジリと水準を引き下げ、5月8日は3月8
日以来の低水準となる83.54バーツが提示された。しかし、5月10日に日本の気
象庁などが、エルニーニョが終息し、秋にはラニーニャが発生するとの予報を出すと、
供給減少不安などからオファー価格が上昇し、16日には85.24バーツが提示され
た。ラニーニャ現象が発生すると、天然ゴムの主要生産地域である東南アジアは、降水
量が増し、洪水が発生することが多い。樹液採取作業(タッピング)障害やゴム樹の根
腐れ等の懸念が出てくる。ただ、時期的にはまだ先の話であり、この材料でどこまでオ
ファー価格が引き上げられは疑問が残る。
【中国経済は依然として停滞】
 17日、中国国家統計局からは発表された4月の小売売上高は、前年比2.3%増と
なり、伸び率は前月の3.1%増から縮小した。また、1−4月の固定資産投資は前年
同期比4.2%増となり、こちらも伸び率が1−3月の4.5%から鈍化を示した。注
目される不動産投資は年初来前年比が9.8%減少と1−3月の9.5%減少から悪化
している。4月の工業生産は前年同月を6.7%増となり、伸び率も3月の4.5%か
ら拡大しているが、全体としては、依然として同国経済は停滞している。政府主導の財
政出動への思惑などから、香港ハンセン指数は年初来で15%超の上昇をみせている
が、実体経済が付いてこなければ、上値は限られそうだ。
【上海ゴムは安値圏で推移】
 上海ゴムは安値圏から放れつつある。中心限月の9月限は、3月22日以降、終値ベ
ースで1万4500元前後が支持となっていたが、4月23日にこれを下抜くと、25
日には節目の1万4000元も割り込み、一時1万3955元まで下落した。その後
は、1万4000〜1万4400元付近でのもみ合いとなっていたが、5月16日に一
時1万4780元まで上昇し、安値圏のもみ合いから上放れしつつある。節目の1万5
000元を突破すれば、4月10日の高値1万5190元が視野に入る。
【東京ゴム活発限月の10月限のテクニカル要因】
 ゴムRSS3号の活発限月の10月限は、買いが先行した。4月から値動きをみると
4月上旬はおおむね320〜330円前後でのもみ合いとなった。だが、4月12日に
は320円をしっかり割り込むと、ジリジリと水準を引き下げ、25日には節目の30
0円を下抜き、一時297.2円まで下落した。その後、300〜305円前後での取
引となっていたが、5月に入ると、薄商いの中、買いがやや優勢となり、10日には3
11.8円まで戻した。その後、産地相場が上昇を開始したことや上海高を受けて、1
7日には330.0円まで上伸する場面があった。
 地合いを引き締めた場合は、4月8日の高値334.2円が最初の関門。同水準を上
抜くと、節目の340円が視野に入る。一方、売りが先行すれば、節目の320.0円
の攻防に注目したい。同水準を下抜くと、節目の315.0円や310.0円を意識し
た展開になる。
【今週の注目ポイント】
JPXゴムRSS3号は、引き続き産地相場に注目したい。今年の秋からラニーニャ現
象が発生する可能性が出てきており、ラニーニャ現象が発生すれば、天然ゴム生産が多
雨により、減少することが懸念される。
【相場予想レンジ】
5月20〜24日のJPXゴムRSS3号10月限の中心レンジ予想は310〜340
円。テクニカルの支持線は320.0円(節目)、抵抗線は335.0円(節目)。
<当面の予定(イベント・経済統計)>
20日 ゴム指定倉庫在庫(大阪取引所)
    独生産者物価指数 2024年4月(連邦統計庁)
21日 ユーロ圏貿易収支 2024年3月(EUROSTAT)
22日 機械受注 2024年3月(内閣府)
    貿易収支 2024年4月速報(財務省)
    政策金利公表(NZ準備銀行)
    英消費者物価指数 2024年4月(国立統計局)
    米中古住宅販売統計 2024年4月(全米不動産協会)
    米FOMC議事録公表 4月30-5月1日(FRB)
23日 ユーロ圏製造業購買担当者景況指数 2024年5月速報(Markit)
    ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数 2024年5月速報(Markit)
    米新規失業保険申請件数(労働省)
    米新築住宅販売 2024年4月(商務省)
24日 消費者物価指数 2024年4月(総務省)
    上海ゴム指定倉庫在庫(上海期貨交易所)
    独国内総生産 2024年1-3月期確報(連邦統計庁)
    英小売売上高 2024年4月(国立統計局)
    米耐久財受注 2024年4月速報値(商務省)
    米消費者信頼感指数 2024年5月確報値(ミシガン大)
    建玉明細報告(CFTC)
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