[今日の視点]貴金属=反落、現物安が圧迫

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、反落して寄り付く見通し。金と銀はドル建て現物相場の下落を受けて売り
優勢となろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがニューヨーク安を受けて軟調
となろう。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は20.85ドル安
の2428.07ドル、銀が26セント安の3179セント、プラチナが32.09ド
ル安の1051.30ドル、パラジウムは19.95ドル高の1029.75ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=156.26/28円で、前営業日の
大引け時点から0.55円の円安。
 先限の寄り付き目安は、金が1万2210円前後、銀は161.0円前後、プラチナ
は5300円前後、パラジウムは5000円前後。
【NY金は利食い売りに上値を抑えられる】
 金はきのうの海外市場では、利食い売りが出たが、米連邦準備理事会(FRB)の利
下げ期待を受けて押し目を買われた。
 金はアジア市場で史上最高値を更新したのち、利食い売りなどが出て上げ一服となっ
た。ただ米連邦準備理事会(FRB)の利下げ期待に変わりはなく、押し目は買われ
た。一方、米金融当局者の利下げに慎重な発言が続いた。米FRBのジェファーソン副
議長とバー副議長は、4月の米消費者物価指数(CPI)上昇率は鈍化したものの、イ
ンフレがFRBの2%目標に持続的に回帰しつつあるとは断言できないと述べた。米ク
リーブランド地区連銀のメスター総裁は、米国の現在の金融政策は制約的との見解を示
した。また、インフレ率は目標とする2%に向けて低下するものの、急速には低下しな
いとの考えを示した。
 イスラエルのガラント国防相は、同国を訪問中のサリバン米大統領補佐官と会談し、
パレスチナ自治区ガザ最南部ラファで軍事作戦を拡大する意向を示した。国際刑事裁判
所(ICC)のカーン主任検察官は、パレスチナ自治区ガザでの戦闘を巡り、戦争犯罪
と人道に対する罪の疑いでイスラエルのネタニヤフ首相とガラント国防相のほか、イス
ラム組織ハマス幹部3人の逮捕状を請求したと発表した。
などを受
けてドル安に振れた。金のドル建て現物相場は2400ドル台を回復し、買い戻し主導
で上昇した。史上最高値2430.76ドルが視野に入った。ただボウマン米FRB理
事は、インフレが「当面」高止まりするとの予想を改めて示したが、政策金利を現行水
準に維持すれば、いずれは物価上昇圧力が後退するだろうと述べた。
 国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のラザリーニ事務局長は、イスラエ
ル軍がパレスチナ自治区ガザ地区最南端部のラファ市で軍事作戦に着手して以降、同市
を逃れた住民らは約80万人に達したと報告した。イスラエル戦時内閣メンバーのガン
ツ前国防相は、ネタニヤフ首相が6月8日までに人質を取り戻し、イスラム組織ハマス
によるパレスチナ自治区ガザ統治を終わらせる新たな計画を提示しなければ、政権を離
脱すると述べた。同首相は即座にこの要求を拒否した。

 銀はきのうの海外市場では、欧州時間に利食い売りが出たが、押し目は買われた。
【プラチナは利食い売りで軟調】
 プラチナはきのうの海外市場では、利食い売りが出て軟調となった。
 プラチナは利食い売りが圧迫要因になった。アジア市場で金急伸につれ高となった
が、ファンド筋の買い玉が積みあがっており、欧州時間から利食い売りが出た。米金融
当局者の利下げに慎重な発言も上値を抑える要因である。ただ供給不足見通しが下支え
要因であり、どの水準で押し目買いが入るかを確認したい。
<今日の予定>
・ユーロ圏貿易収支 2024年3月(EUROSTAT)
MINKABU PRESS 東海林勇行

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