【前週のレビュー】ニューヨーク原油9月限は23日の安値76.40ドル、25日の 安値76.04ドルでダブルボトムを付けて押し目底となるのか否かが目先の焦点とな る。26日午後には78ドル台半ばで推移しているが、80ドルの節目がひとまず強い 上値抵抗となる可能性があるとした。 【NY原油は戻すかWボトム取りに行くか】 ニューヨーク原油9月限はさらに底割れし、7月30日に74.59ドルの安値を付 け、6月4日の安値72.23ドルから7月5日の高値83.58ドルまでの上げ幅に 対する78.6%押し(74.66ドル辺り)を達成したが、その後は戻す展開となっ た。ただ78ドル台まで急伸したあと8月1日に反落して、本稿執筆時の2日の午後時 点には76ドル台後半で推移している。 チャート上は、再び安値を試すのか、このまま戻り歩調を続けるのかが焦点となる。 営業日ではないが4日が新月のため、底入れの時間帯には入っているとは思うが、ダブ ルボトムを取りに行く「最後っ屁」があるのかどうに注目したい。それは7月の米雇用 統計を織り込んだ2日の値動きが決めることになりそうだ。 材料的には、イスラエル軍によるヒズボラの司令官やハマスの政治指導者の殺害で、 イスラエルに対して、ヒズボラやハマスが報復攻撃を激化させることが懸念される。ハ マスのハニヤ氏はイランの新大統領就任式のあとに殺害されており、イランの最高指導 者、ハメネイ師がイスラエルに対する報復宣言を行うなど、一触即発の危機でこれまで 以上に緊張が高まっている。どちらからにせよ攻撃の一報が入った場合、いったんは噴 き上げる可能性もありそうだ。 一方、1日の発表で7月の中国の財新製造業PMIや、7月の米ISM製造業景気指 数が弱気の数値となり、需要減退懸念が再燃していることにも注意したい。米株がさら に崩れれば、原油も弱基調を余儀なくされる可能性もある。 また東京原油にとっては、急激な円高進展や日経平均株価の急落も海外原油の値動き と同様に重要なファクターとなっている。とくに円高が海外原油以上に足かせとなって いるので注意したい。 外部要因を見ると、ニューヨークダウ平均株価は高値から反落基調となっており、今 後再び4万ドル台を割り込むようであれば、ダブルトップ形成で本格的な修正安入りす る可能性があるので注意したい。 ドルインデックスはこのところ103ポイント台後半から104ポイント台前半で広 めの高下となっているが、直近は104ポイント近辺で推移している。 【OPECプラス会合は現状維持の確認にとどまる】 石油輸出国機構(OPEC)プラスの会合はほぼ無風で通過した。1日にオンライン による合同閣僚監視委員会(JMMC)が開催されたが、現状の減産体制を確認するに とどまった。すなわち今年10月〜来年9月にかけて、サウジアラビア、ロシアなど一 部産油国で行っている日量220万バレルの自主減産を段階的に縮小する一方、来年末 までの日量366万バレルの協調減産を継続するというもの。 ただ自主減産の段階的な縮小については、市場の状況次第では一時停止もしくは撤回 される可能性もあるとしている。次回会合は10月2日に開催予定。 【東京原油、ガソリンのテクニカル分析】 東京原油の6番限である1月限は、海外原油の反発にも大幅な円高進展で、下降中の ボリンジャーバンドの−1シグマ(7万2720円辺り)と−2シグマ(6万9040 円辺り)の間での安値更新が続いている。 ガソリン先限は18日に名目値で8万1000円に急落して以降は横ばいで推移。 【NY原油のテクニカル分析】 ニューヨーク原油9月限は下降中のボリンジャーバンドの−2シグマ(74.76ド ル辺り)に沿った下落が続いていたが、31日の大陽線で−1シグマ(77.04ドル 辺り)を一時的に突破。しかし1日の大陰線で再び、それを割り込んでいる。 MINKABU PRESS *投資や売買については御自身の判断でお願いします。
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