ゴム週間見通し=1月限は300円を目指すか、円高など外部環境が悪化

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【前週までのレビュー】
 産地相場は候不順から地合いを引き締めているが、JPXゴムRSS3号は上海安な
どから売りが先行している。産地相場が再び下落を開始すれば、下げが加速し、12月
限は300円を目指した展開になると予想した。
【1月限は売り優勢】
 JPXゴムRSS3号は、売りが優勢となっている。世界第1位の天然ゴム消費国で
ある中国の景気回復が芳しくないうえ、ドル・円が急速に円高に振れている。これを受
けて、日本株も大きく下落、世界第2位の天然ゴム消費国の米国も景気に陰りが出てき
ている。これらの外部環境の悪化が、JPXゴムRSS3号の売り圧力を強めている。
目先、活発限月の1月限は300円を視野に入れた展開になりそうだ。
【上海ゴムは下値を試す】
 上海ゴムは下値模索の展開になりそうだ。中心限月の9月限は、6月11日に1万
6110元まで上昇し、一代高値を更新した。だが、その後はジリジリと水準を引き下
げ、7月31日には1万3970元まで下落した。8月1日には1万4345元まで戻
したが、弱地合いは継続しており、目先、4月25日の安値1万3955元を試そう。
安値更新となれば、節目の1万3500元や2月2日に付けた一代の安値1万3260
元を目指すことになる。
【中国PMIが低下】
 7月31日に中国国家統計局から発表された7月の製造業購買担当者景気指数(PM
I)は49.4となり、前月より0.1ポイント低下した。また、景況感の分かれ目と
される50.0を3カ月連続で下回った。内訳をみると、注目された新規受注は49.
3となり、前月より0.2ポイント低下し、需要の弱さがうかがえる。同時に発表され
た、非製造業PMIは50.2となり、景況感の分かれ目とされる50は上回ったもの
の、前月から0.3ポイント低下した。
【東京ゴム活発限月の1月限のテクニカル要因】
 ゴムRSS3号の活発限月の1月限(8月2日分から活発限月を12月限から1月限
に移行)は、ジリジリを上値・下値を切り下げる展開となっている。7月からの値動き
をみると、2日に334.0円まで上昇したが、335円手前では戻り売り圧力は強か
ったうえ、上海ゴムがレンジから下放れたことを受け、9日には316.7円まで水準
を引き下げた。11日は329.0円まで戻したが、330円の手前で切り返される
と、振幅を繰り返しながら上値・下値を切り下げ、8月2日の午前中には310.1円
まで下落した。
 売りが先行すれば、節目の310.0円をしっかり割り込むかがポイントになる。同
水準を下抜くと、305円や4月25日に付けた一代の安値300円を意識した展開に
なりそうだ。一方、買いが優勢となれば、節目の320円台回復が最初の関門。これに
成功すれば、7月22日の高値325.6円や11日の高値329.0円が視野に入
る。同水準を上抜くと、節目の330円や7月2日の高値334.0円が意識される。
【今週の注目ポイント】
 JPXゴムRSS3号は、引き続き、産地相場に注目したい。産地相場は、7月12
日以降、天候不順懸念を背景に、水準を引き上げていた。ただ、その動きも7月25日
付近から鈍くなっている。中国の景気回復など遅れから、需要面は改善されていない。
タイオファー再び軟化すれば、JPXゴムRSS3号の売り圧力が強まるだろう。
【相場予想レンジ】
 8月5〜9日のJPXゴムRSS3号1月限の中心レンジ予想は300〜330円。
テクニカルの支持線は305.0円(節目)、抵抗線は320.0円(節目)。
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