[今日の視点]貴金属=急落、NY安と円高で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、急落して寄り付く見通し。金と銀はニューヨーク安と円高を受けて売り優
勢となろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがニューヨーク安と円高を受けて
軟調となろう。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は24.72ドル安
の2440.46ドル、銀が45セント安の2848セント、プラチナが14.60ド
ル安の953.90ドル、パラジウムは17.68ドル安の894.82ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=146.34/36円で、前営業日の
大引け時点から2.75円の円高。
 先限の寄り付き目安は、金が1万1525円前後、銀は135.5円前後、プラチナ
は4550円前後、パラジウムは4600円前後。
【NY金は景気減速懸念によるリスク回避が圧迫】
 金は前週末の海外市場では、米雇用統計が予想以下となったが、景気減速懸念による
リスク回避の動きを受けて戻りを売られた。
 金は景気減速懸念によるリスク回避の動きが圧迫要因になった。7月の米雇用統計に
よると、非農業部門雇用者数は前月比11万4000人増となり、市場予想の17万
5000人増を下回った。6月は20万6000人増から17万9000人増に下方修
正された。失業率は2021年9月以来の高水準となる4.3%(前月4.1%)に上
昇した。時間当たり平均賃金は前月比0.2%上昇、6月は0.3%上昇。前年比は
3.6%上昇で21年5月以来の低い伸びとなった。前月は3.8%上昇。米国債の利
回りが低下し、ドル安に振れたが、株価が急落し、リスク回避の動きとなった。株安が
続き、金ETF(上場投信)に換金売りが出ると、金の圧迫要因になるとみられる。
 CMEのフェドウォッチで、米連邦準備理事会(FRB)の50ベーシスポイント
(bp)利下げの見方が強まった。米シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は、米FRB
は「着実に」動く必要があると述べ、7月の雇用統計を受け台頭した9月の50bpの
利下げ観測をけん制した。今夜は7月の米ISM非製造業景況指数の発表がある。
 イスラエル軍は3日、パレスチナ自治区ガザ北部ガザ市で住民の避難先となっていた
学校を空爆し、ガザ当局によると、少なくとも15人が死亡した。ヨルダン川西岸地区
にも空爆を行い、イスラム組織ハマスによると、現地のハマス司令官を含む戦闘員9人
が死亡した。イスラエルのネタニヤフ首相は4日、閣議の冒頭で「イランが率いる悪の
枢軸という複数の戦線でイスラエルは戦っている」と表明。「あらゆる兵器による攻撃
に、われわれは全力で抗戦している。攻撃と防衛の両方においてわが国はあらゆるシナ
リオに備えている」と述べた。
 銀は前週末の海外市場では、ドル安となったが、リスク回避の動きを受けて戻りを売
られた。
【NYプラチナは株安が圧迫】
 プラチナは前週末の海外市場では、ドル安となったが、株安を受けて戻りを売られ
た。
 プラチナは株安が圧迫要因になった。米雇用統計が予想以下となったが、景気減速懸
念が強まり、株価が急落した。米国債の利回りが低下し、ドル安となったが、リスク回
避の動きが続くと、プラチナは軟調に推移するとみられる。
<今日の予定>
●オーストラリア(バンク・ホリデー)
・金融政策決定会合議事要旨公表 6月13-14日分(日本銀行)
・中国サービス業購買担当者景況指数 2024年7月(財新)
・ユーロ圏サービス業購買担当者景況指数 2024年7月確報(Markit)
・ユーロ圏生産者物価指数 2024年6月(EUROSTAT)
・米非製造業景況指数 2024年7月(ISM)
MINKABU PRESS 東海林勇行

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