金・銀午前=急落、リスク回避が圧迫

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【場況】
 金が急落。ニューヨーク安と円高を受けて売り優勢で始まった。その後は、リスク回
避の動きを受けて軟調となった。銀はニューヨーク安と円高を受けて先限が急落した。
 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が498〜456円安、金ミニが
467.5〜443.5円安、ゴールドスポットが239円安、銀が5.7円安。
 午前11時2分現在の出来高は、金が6万4981枚、金ミニが1万7923枚、ゴ
ールドスポットが1万5849枚、銀が8枚。
【NY金は景気減速懸念によるリスク回避が圧迫】
 金は景気減速懸念によるリスク回避の動きが圧迫要因になった。7月の米雇用統計に
よると、非農業部門雇用者数は前月比11万4000人増となり、市場予想の17万
5000人増を下回った。6月は20万6000人増から17万9000人増に下方修
正された。失業率は2021年9月以来の高水準となる4.3%(前月4.1%)に上
昇した。時間当たり平均賃金は前月比0.2%上昇、6月は0.3%上昇。前年比は
3.6%上昇で21年5月以来の低い伸びとなった。前月は3.8%上昇。米国債の利
回りが低下し、ドル安に振れたが、株価が急落し、リスク回避の動きとなった。株安が
続き、金ETF(上場投信)に換金売りが出ると、金の圧迫要因になるとみられる。
 CMEのフェドウォッチで、米連邦準備理事会(FRB)の50ベーシスポイント
(bp)利下げの見方が強まった。米シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は、米FRB
は「着実に」動く必要があると述べ、7月の雇用統計を受け台頭した9月の50bpの
利下げ観測をけん制した。今夜は7月の米ISM非製造業景況指数の発表がある。
 イスラエル軍は3日、パレスチナ自治区ガザ北部ガザ市で住民の避難先となっていた
学校を空爆し、ガザ当局によると、少なくとも15人が死亡した。ヨルダン川西岸地区
にも空爆を行い、イスラム組織ハマスによると、現地のハマス司令官を含む戦闘員9人
が死亡した。イスラエルのネタニヤフ首相は4日、閣議の冒頭で「イランが率いる悪の
枢軸という複数の戦線でイスラエルは戦っている」と表明。「あらゆる兵器による攻撃
に、われわれは全力で抗戦している。攻撃と防衛の両方においてわが国はあらゆるシナ
リオに備えている」と述べた。
 金先限は5月7日以来の安値1万1307円を付けた。ニューヨーク安や円高、リス
ク回避の動きが圧迫要因になった。円相場は1ドル=144円台後半まで円高に振れ
た。銀先限は134.3円まで下落した。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、軟調。前週末の海外市場では、米雇用統計が予想以下とな
ったが、景気減速懸念によるリスク回避の動きを受けて戻りを売られた。アジア市場
は、朝方の2444.11ドルから、リスク回避の動きを受けて2420ドル台まで下
落した。
 午前11時現在、2439.93ドルで推移。銀は2857セントで推移。前営業日
の大引け時点は金が2465.18ドル、銀が2893セント。

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