【市況】 ゴムRSS3号は、堅調。寄り付きは、上海ゴム夜間安には反応が薄く、日経平均株 価の急反発や、ドル・円が1ドル=142円台後半に円安に振れたことを好感し、買い が先行した。その後もしっかりとして展開となっている。TSR20は、出来ず。 午前11時32分現在のRSS3号は前営業日比1.3〜4.0円高。活発限月の2 月限は同1.3円高の354.0円、期先25年8月限は出来ず、推定総出来高は 620枚(前日夜間取引含む)。 【今秋ラニーニャ現象発生か】 気象庁が10日発表したエルニーニョ監視速報によると、今秋にラニーニャ現象が発 生する確率が高まっている。今年10〜12月にラニーニャ現象が発生する確率は、6 0〜70%となっている。ラニーニャ現象が発送すると、北半球ではフィリピン沖の海 水温度が上昇し、東南アジアで降雨が多くなる。天然ゴム生産では、適度な降雨が必要 だが、ラニーニャ現象に多雨となれば、タッピング(樹液採取)障害や根腐れなどが発 生する可能性がある。 直近の産地相場の上昇は、これを織り込む動きとなっているが、実際に多雨となれ ば、一段高となる可能性がある。10月以降の産地の転向には注意したい。 【シンガポールの取引序盤と上海ゴム相場】 シンガポール市場は、RSS3号が期近1月限のみの約定で1.7セント高。TSR 20は売りがやや先行し、前営業日比1.2〜0.4セント安で推移している。 上海ゴムは小幅まちまち。午前11時35分現在、指標限月の2025年1月限は、 前営業日比変わらずの1万6775元で推移している。 MINKABU PRESS
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