●週間見通し原油、中東リスクで短期上振れリスク=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 前週は66ドル台中盤から70ドル台中盤まで急伸する展開になった。イランがイス
ラエルに対してミサイル攻撃に踏み切り、イスラエルがイラン石油施設に報復攻撃を行
うリスクが警戒された。イスラエルはレバノンに地上軍を投入するなど、地域の緊張感
が高まっており、原油供給に対する懸念が原油高に直結した。需給緩和見通しで週前半
は66.33ドルまで下落したが、高値は75.57ドルに達した。
 今週は上振れリスクを残す。イランがイスラエルに報復攻撃を行う可能性が高いが、
仮にイラン石油関連施設が攻撃を受けるような事態になると、80ドル台に乗せる可能
性もある。一方、イスラエルの反撃が抑制されたものに留まると、短期的な買い材料出
尽くし感から利食い売りで70ドル割れに向かおう。イスラエルの報復攻撃の状況によっ
て、早期にピークアウトに向かうのか、さらに大相場に発展していくのかが決まる。い
ずれにしても石油輸出国機構(OPEC)プラスが大規模な増産余力を残していること
で、一時的な上昇の有無の視点に留まる。
 予想レンジは70.00〜80.00ドル。
(マーケットエッジ・小菅 努)



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