石油週間見通し=NY原油は80ドルが視野、イスラエルのイラン攻撃に注目

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【前週のレビュー】イスラエルのイラン攻撃に注目。急騰含みも乱高下の可能性。ニュ
ーヨーク原油11月限の目先の上値目標としては、9月24日の高値72.40ドルか
ら10月1日の安値66.33ドルまでの下げ幅の1.382倍戻しの74.72ド
ル、それを抜けると、75ドルの節目、さらに1.618倍戻し76.15ドル、2倍
戻しの78.47ドル辺りが挙げられるとした。

【NY原油は乱高下、V字型の切り返し】
 ニューヨーク原油11月限は8日に78.46ドルの高値を付け、前回の当欄で指摘
した2倍戻しの78.47ドルをほぼ達成した後、いったん急反落し9日に71.53
ドルの安値を付けた。しかしその安値からはV字型の切り返しとなり、10日の高値は
76.24ドルまで戻している。本稿執筆時の11日午後には75ドル台後半で推移し
ている。
 乱高下となっているが、目先の上値目標は、8日の高値78.46ドルから9日の安
値71.53ドルまでの下げ幅の78.6%戻しの76.98ドル、全値戻しの
78.46ドル、1.236倍戻し80.10ドル、1.382倍戻し81.11ド
ル、1.618倍戻しの82.74ドル、2倍戻しの85.39ドル辺りとなる。
 なお日柄的には、17日の満月辺りが天井を付ける時間帯になる可能性がある。なお
今回の上昇の起点(安値)は3日の新月の2営業日前である1日から始まっている。

 材料的には、10月に入ってから続くイスラエルとイランの一触即発の緊迫で、目先
はイスラエルのイラン報復攻撃がいつ出て来るのかが注目される。加えてここに来て米
フロリダ半島に上陸したハリケーン「ミルトン」も供給懸念を浮上させている。

 前者に関しては、バイデン米大統領が9日、イスラエルのネタニヤフ首相と電話で会
談して、イランへの報復について自制を求めたことが報じられているものの、ほぼイス
ラエルのイラン攻撃は既定路線と見られ、原油相場にとっては、攻撃対象に石油施設が
含まれるか否かが焦点となりそうだ。
 前回の当欄でも指摘したが、イラン原油輸出の90%を担うカーグ島が攻撃された場
合は強気のインパクトは最大のものとなろう。イランのパクネジャド石油相が6日、カ
ーグ島を訪問したことも報じられている。調査会社、タンカートラッカーによると、カ
ーグ島では現在も原油積み出しが行われているものの、空荷のタンカーは別の場所に移
送されているという。
 また調査会社、オイル・プライスによると、イランはイスラエルから石油施設への攻
撃を受けた場合、報復としてイスラエルのガス田を攻撃する可能性が指摘されており、
イスラエルの方が代償が大きくなると指摘する声もある。
 ちなみに9月のイランの原油生産量は日量320万バレルと8月より同20万バレル
減少している。
 後者のハリケーンに関しては、基本的には一過性の材料で終わる可能性が高いと見ら
れるが、石油施設やパイプラインに被害が出るかどうかに注目したい。

 外部要因を見ると、ニューヨークダウ平均株価は4万2000ドル台で過去最高値を
更新する展開となっている。
 ドルインデックスは、10月に入りドル高が顕著となり、102ポイント台後半まで
戻して来た。

【東京原油、ガソリンのテクニカル分析】
 東京原油の6番限である3月限は10月に入ってからの上昇も、7万円の節目を上値
抵抗として上げつかえの様相となっている。
 ガソリン先限は名目値で8万1000円の横ばいが続いている。

【NY原油のテクニカル分p 
  ニューヨーク原油11月限は乱高下。急落後の戻りで10日はボリンジャーバンド
の2シグマ(76.28ドル辺り)を試すところまで上昇した。


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