【前週までのレビュー】直近の上昇は、ゴム独自のファンダメンタルズ面よりも、中国 の景気刺激策や内部要因に起因しており、徐々に相場は沈静化し、売りが先行するとみ た。 【修正安場面】 JPXゴムRSS3号は、徐々に売りが優勢となっている。中国当局の財政政策の強 化の報道から活発限月の3月限は、10月8日に419.7円まで上値を伸ばし、一代 の高値を更新した。だが、同水準で上値を抑えられると、9日に390円を割り込む場 面があった。 9月下旬からの急騰は、中国の一連の景気刺激策によるものであり、ゴム独自の材料 ではない。産地相場も軟化を開始しており、目先、直近の急騰に対する修正安となると みる。 【中国が財政政策を強化だが】 中国当局は、8日、12日の午前10時(日本時間同11時)に、財政政策について の記者会見を開くことを発表した。財政政策の詳細は明らかになっていないが、財政出 動強化に対する期待感から、8日の香港ハンセン指数はプラスサイドに転じ、上海総合 株価指数は下げ幅を縮小させる場面があった。だが、その後は、財政政策の規模が小さ いとの見方が支配的となり、中国株式市場は軟化している。12日の発表で大きなサプ ライズがなければ、中国の景気刺激策に対する出尽くし感が広がり、目先、売り圧力が 強まりそうだ。 【上海ゴムは売り圧力が強まる】 上海ゴムは、売りが先行しそうだ。中心限月の1月限は、国慶節明けの8日に中国当 局が財政政策の強化を打ち出すことを公表したことを受け、1万9850元まで急騰し た。だが、財政政策の強化の規模が小さいとの見方が広がる、一転して売りが先行し た。10日に一時1万8045元まで下落。終値で1万8615元に戻したが、11日 に再度売り込まれ、1万8000元を下抜き、1万7880元まで下落した。節目の1 万8000元を割り込んだことで、目先、9月23日の安値1万7310元を目指した 下げになりそうだ。同水準も下抜くと、節目の1万7000元を試すことになる。 【東京ゴム活発限月の3月限のテクニカル要因】 ゴムRSS3号の活発限月の3月限は、一時419.7円まで急騰し、一代の高値を 更新した。だが、その後は、調整場面となっている。9月上旬からの値動きをみると、 9月6日に348.9円まで下落後、上海高などを手掛かりに振幅を繰り返しながら、 水準を引き上げると、17日に大陽線を付け、374.0円まで急伸した。19日にも 産地高を受けて381.1円まで上値を伸ばした。だが、380円超では売りが多く、 24日の午前中に354.4円まで水準を引き下げていた。しかし、同日午後、中国当 局から相次いで景気刺激策が発表されると急騰し、25日には400.0円まで上昇、 その後も騰勢は衰えず、10月3日には416.0円まで水準を引き上げた。同水準で 上値が重くなると、4日に391.6円まで下落する場面があった。8日に中国当局が 財政政策の強化を12日に発表することが伝わると、419.7円まで急騰し、一代の 高値を更新した。だが、同強化策の規模が小さいとの見方が広がると9日に387.8 円まで下落した。 続落となれば、節目の385円付近が最初の関門。同水準を下抜くと、節目の380 円や370円付近まで下落があるとみる。一方、買いが先行となれば、400円台回復 が最初の関門。これに成功すれば、一代の高値419.7円を目指そう。高値更新な ら、節目の430円を意識した展開となりそうだ。 【今週の注目ポイント】 上海ゴムに注目したい。上海ゴムの中心限月1月限は、国慶節明けの10月8日に1 万9850元まで上昇し、一代の高値を付けた。ただ、その後、急反落となっている。 一連の景気刺激策の賞味期限が切れつつあり、売り圧力が強まる可能性がある。 【相場予想レンジ】 10月14日〜18日のJPXゴムRSS3号3月限の中心レンジ予想は370〜4 20円。テクニカルの支持線は385.0円(節目)、抵抗線は400.0円(節 目)。 MINKABU PRESS ※投資や売買は御自身の判断でお願いします。
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