NY原油市況=反落、イスラエルの反撃見送り報道が重し

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2024/11     75.74       76.04       74.53       75.56        - 0.29
  2024/12     75.00       75.28       73.85       74.85        - 0.26
  2025/01     74.40       74.68       73.33       74.31        - 0.22
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              876,816             1,679,277    ( + 8,377)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2024/11     234.39    - 0.70
                            2024/12     235.52    - 0.64
         改質ガソリン       2024/11     215.16    + 0.07
                            2024/12     212.31    + 0.17
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は反落。終値の前営業日比(速報値)は期近2限月が
0.29〜0.26ドル安。その他の限月は0.22ドル安〜0.04ドル高。
 イランに対する報復攻撃について、現地時間10日夜のイスラエル内閣の協議がまと
まらず、最終的な決定がまだなされていないと伝わったことが重し。イスラエル・ハヨ
ム紙によると、ガラント国防相はイラン攻撃に積極的である一方、人質の解放なしに任
務に就くことを拒否するとイスラエル兵130名が表明したことを受けて運輸大臣がガ
ラント国防相を批判した。イランに奇襲を警戒させつつ負担を発生させ、イスラエルが
長期間にわたって反撃を見送るとの観測もある。
 米景気悪化懸念は重し。米経済成長をけん引する米フロリダ州が度重なるハリケーン
によって被害を受けた。また、米利下げ開始にもかかわらず、10月の米ミシガン大学
消費者信頼感指数・速報値が68.9まで低下し、浮上する気配は今のところ限定的。
 中国の景気悪化懸念も圧迫要因。中国当局は国慶節前に一連の景気刺激策を発表して
いるが、内容的に不十分で、経済が再浮上するのか不透明とみられている。
 時間外取引で11月限は74.53ドルまで軟化。通常取引開始後は一時的にプラス
転換し76.04ドルまで強含んだが、買いは続かずマイナス圏に押し戻されて引け
た。
 改質ガソリンの期近2限月は小幅続伸。ヒーティングオイルの期近は反落。原油相場
の動意が限定的だったことから、製品の売り買いは交錯した。
今日の材料
・米国、イランに追加制裁
・イスラエルのテルアビブにドローン攻撃、一部で停電も
・イスラエル軍によるレバノン地上侵攻は難航
・イランの核開発施設などにサイバー攻撃
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