海外市況サマリー(11日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金     2024/12 2,676.3   +37.0  シカゴ大豆  2024/11 1,005.50  - 9.25
NY銀     2024/12 3,175.5   +51.5  シカゴコーン 2024/12   415.75  - 2.75
NYプラ    2025/ 1   994.4   +18.2  NY原油   2024/11    75.56  - 0.29
NYパラ    2024/12 1,069.80  -2.40  ドル・円               149.15  + 0.57
*ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。
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◎NY外為=ドル円は149.10円台で推移
 為替市場はロンドン市場でドル全般の買いが強まり、ドル円は1ドル=149円台を
回復した。NY朝に注目された米生産者物価指数(PPI)は前月比が予想を下回り、
その後、ドル売りが出て148円台後半に下落したが、反発し、149円台前半に戻し
た。
 米債利回りがしっかりとなっており、ドルを支える展開。米国の大幅利下げ期待が後
退する中で、長期金利なども上昇傾向を見せている。
◎NY貴金属=金は続伸、中東リスクや米PPIが手がかり
 ニューヨーク金、銀は続伸。
 金12月限は続伸。イスラエルがイランに報復攻撃を実施する見通しであることが相
場を押し上げた。イランの核関連施設や石油インフラが標的となっている。9月の米生
産者物価指数(PPI)が11月や12月の米追加利下げを許容する結果だったことも
買い手がかり。ただ、現地時間10日夜のイスラエル内閣の協議がまとまらず、最終的
な決定はまだなされていないとの報道もある。イスラエル・ハヨム紙が伝えた。
 銀12月限は続伸。金相場に連動した。
 プラチナ系貴金属(PGM)は、プラチナは続伸、パラジウムは反落。
 プラチナ1月限は続伸。9月の米生産者物価指数(PPI)が11月や12月の追加
利下げを許容する結果だったことが買い手がかり。昨日、ボスティック米アトランタ連
銀総裁が11月の米利下げ見送りの可能性に言及しており、追加利下げに消極的な米当
局者がいるものの、米インフレ指標は米金融緩和の継続を示唆した。
 パラジウム12月限は反落。前日上昇した反動で売られた。
◎LME=続伸、欧米株・貴金属高でリスクオンの動きで買い優勢
 アルミ3カ月物は続伸。2592ドルで小幅続伸で取引を開始。2588.50ドル
で買い支えられ、マイナスサイドに沈むことなく推移。前日の反発でテクニカル面から
押し目底確認ムードが強まり、2600ドル台を回復。2663ドルまで上昇した後、
高値を離れたが堅調に引けた。
 銅3カ月物は続伸。9746ドルで小幅続伸で寄り付いた。9693.50ドルに反
落する場面があったが、9700ドル割れは押し目買いで長く続かず、反発に転じた。
9月の米生産者物価指数(PPI)の落ち着きや、米金融大手JPモルガン・チェース
の好決算を受け、欧米の株高となったこと、貴金属市況の大幅高を背景に地合いを引き
締めた。9817ドルまで一段高となった後、上げ幅を縮小したが、堅調に取引を終え
た。
◎NY原油=反落、イスラエルの反撃見送り報道が重し
 ニューヨーク原油の期近は反落。
 イランに対する報復攻撃について、現地時間10日夜のイスラエル内閣の協議がまと
まらず、最終的な決定がまだなされていないと伝わったことが重し。イスラエル・ハヨ
ム紙によると、ガラント国防相はイラン攻撃に積極的である一方、人質の解放なしに任
務に就くことを拒否すると兵士130名が表明したことを受けて運輸大臣がガラント国
防相を批判した。イランに奇襲を警戒させつつ、イスラエルが長期間にわたって反撃を
見送るとの観測もある。
 改質ガソリンの期近2限月は小幅続伸。ヒーティングオイルの期近は反落。原油相場
の動意が限定的だったことから、製品の売り買いは交錯した。
◎シカゴ大豆・コーン=総じて続落、需給緩和見通し継続が重石
 大豆は揃って続落。
 米農務省(USDA)発表の月例需給報告での米国の需給見通しは前月からの大きな
変更は見られなかったが、豊作見通しが維持されたことが重石となった。また、乾燥が
懸念されているブラジルの24/25年度生産量見通しも前月と同量が維持されたこと
も弱材料となった。

 コーンは総じて続落。
 米農務省(USDA)発表の月例需給報告で24/25年度のイールド見通しが引き
上げられたことが弱材料となった。前日まで堅調となっていた小麦が反落に転じたこと
も売りを呼ぶ要因となった。
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