[11月11日からの1週間の展望] −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 週間高低(カッコ内は日) 2025 年 8 月限 11 月 5 日〜 11 月 8 日 始 値 高 値 安 値 帳入値 前週末比 金 13,511 13,624 ( 6) 13,184 ( 7) 13,239 -316 銀 161.3 161.3 ( 5) 155.5 ( 8) 158.0 -4.0 プラチナ 4,814 4,911 ( 8) 4,772 ( 7) 4,848 +26 パラジウム 5,300 5,300 ( 5) 5,100 ( 8) 5,100 -500 ====================================== NY貴金属(カッコ内は限月) | 東京外為・株式/NY原油 8 日終値 前週末比 | 終 値 前週末比 金 (12) 2,694.8 -54.4 | ドル・円 152.70 0.22 円安 銀 (12) 3,144.9 -123.2 | 日経平均 39,500.37 +1446.70 プラチナ ( 1) 978.5 -24.4 | NY原油 (12) 70.38 +0.89 パラジウム (12) 992.20 -116.60 |* ドル・円は15時45分現在、原油は 8日 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 【前回のレビュー】 金は調整局面を迎えており、米大統領選の結果を確認、とした。 金は米大統領選で共和党候補のトランプ前大統領が勝利し、インフレ懸念からドル高 に振れたことが圧迫要因になったが、米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げが決 定されたことが下支えになった。現物相場は10月15日以来の安値2646.43ド ルを付けた。金先限は10月22日以来の安値1万3196円を付けた。 米大統領選で共和党候補のトランプ前大統領が勝利した。追加関税や減税、移民抑制 を公約に掲げており、インフレ懸念から米国債の利回りが上昇し、ドル高に振れた。ま た減税や規制緩和への期待感から米主要株価3指数が最高値を更新した。格付け会社S &Pグローバルは、輸入品に一律10%、中国製品に60%の関税を課すとした公約 は、交渉の出発点に過ぎない可能性が高いとの見方を示した。一律10%の関税は米国 のインフレ率を1.8%ポイント押し上げ、生産を1%ポイントほど押し下げるとし た。またトランプ前大統領は米国第一主義を掲げ、戦争を終わらせ、アメリカの資金流 出を食い止めるとしている。中東ではイランに対する厳しい制裁を課し、イスラム組織 ハマスへの資金供給を断ち、イスラエルとの戦闘をやめさせる可能性がある。ウクライ ナについては、ロシアとの和平交渉を始めるべきと主張しており、北大西洋条約機構 (NATO)にも影響が及ぶとみられている。欧州の金融当局者は世界経済の下振れリ スクを指摘しており、トランプ前大統領の発言と政策見通しを確認したい。 米連邦公開市場委員会(FOMC)でフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を 0.25%ポイント引き下げ、4.50〜4.75%とした。12月の米FOMCでも 利下げが見込まれている。ただ声明では、インフレが持続的に2%に向かいつつあるこ とに関して「自信を深めている」との文言が削除された。10月の米雇用統計による と、非農業部門雇用者数は前月比1万2000人増と市場予想の11万3000人増を 大幅に下回り、2020年12月以来の最小の伸びとなった。失業率は4.1%で前月 と変わらず。イングランド銀行も政策金利を5.00%から4.75%に引き下げるこ とを決定した。ベイリー総裁は声明で、「目標に近いインフレ水準を維持するため、早 急な、あるいは大幅な金利引き下げはできない」と指摘した。 【金ETF残高は減少】 世界12カ国に上場している金ETF(上場投信)の現物保有高は7日時点で 1069.75トンとなり、前週末比7.61トン減少した。米国で8.04トン、英 GBSで0.01トン、南アで0.12トン減少、英ETFSで0.54トン、オース トラリアで0.01トン増加した。米大統領選を控えて手じまい売りが出ると、トラン プ前大統領の勝利によるドル高を受けて投資資金が流出した。一方、米商品先物取引委 員会(CFTC)の建玉明細報告によると、10月29日時点のニューヨーク金の大口 投機家の買い越しは27万8653枚となり、前週の29万6204枚から縮小した。 今回は手じまい売りが5177枚、新規売りが1万2374枚出て1万7551枚買い 越し幅を縮小した。 イスラエルとパレスチナのイスラム組織ハマス、およびイラン支援下にあるレバノン の武装組織ヒズボラとの戦闘終結に向けた米主導の交渉が暗礁に乗り上げた。イランの ハメネイ最高指導者のカマル・ハラジ顧問は、イランが適時に適切な方法で「イスラエ ルの攻撃」に確実に応じるだろうと述べた。イスラエル外務省は、国連パレスチナ難民 救済事業機関(UNRWA)との関係を1967年以来定めてきた協定の取り消しを国 連に正式に通告したことを明らかにした。イスラエルのネタニヤフ首相は、ガラント国 防相を解任した。進行中の軍事作戦の管理を巡り両氏の間に隔たりが生じ、戦争の正常 な遂行が不可能になったためとした。一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は、ウク ライナ軍との交戦によって、北朝鮮兵士に死傷者が出ていると述べた。ロシア西部クル スク州に派遣された1万1000人の北朝鮮部隊の一部が戦闘に参加しているとし、対 応措置が講じられない限り、ロシアは北朝鮮兵士を戦場に増派すると確信していると述 べた。ロシアのプーチン大統領は、ロシアが北朝鮮と合同軍事演習を実施するかという 質問に対し、「実施する可能性はある」と応じた。 【銀はドル高や金急落が圧迫】 銀の現物相場はドル高や金急落を受けて売り優勢となり、10月15日以来の安値 30.83ドルを付けた。米大統領選で共和党候補のトランプ前大統領が勝利し、イン フレ懸念からドル高に振れた。欧米の利下げや中国の景気刺激策が下支え要因だが、欧 州の金融当局者は世界経済の下振れリスクを指摘しており、今後の見通しを確認した い。 7日のニーヨークの銀ETF(上場投信)の現物保有高は前週末比86.95トン減 の1万4862.69トンとなった。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)の建玉 明細報告によると、10月29日時点のニューヨーク銀の大口投機家の買い越しは6万 0431枚となり、前週の6万6355枚から縮小した。手じまい売り、新規売りが出 た。 当面の予定(イベント・経済統計) 11日 ●仏(第一次大戦休戦記念日)、米(退役軍人の日)、加(戦没者追悼日) 国際収支(経常収支) 2024年9月(財務省) 12日 英雇用統計 2024年10月(国立統計局) 独消費者物価指数 2024年10月確報(連邦統計庁) 独景況感指数 2024年11月(ZEW) 13日 企業物価指数 2024年10月(日本銀行) ユーロ圏鉱工業生産 2024年9月(EUROSTAT) 米消費者物価指数 2024年10月(労働省) 米財政収支 2024年10月(財務省) 14日 英国内総生産 速報値 2024年7-9月期(国立統計局) 英鉱工業生産指数 2024年9月(国立統計局) ユーロ圏域内総生産 2024年7-9月期改定(EUROSTAT) 米新規失業保険申請件数(労働省) 米生産者物価指数 2024年10月(労働省) 15日 国内総生産 2024年7-9月期1次速報 (内閣府) 中国住宅価格指数 2024年10月(国家統計局) 中国小売売上高 2024年10月(国家統計局) 中国鉱工業生産 2024年10月(国家統計局) 米小売売上高 2024年10月(商務省) 米輸出入物価指数 2024年10月(労働省) 米製造業景況指数 2024年11月(ニューヨーク連銀) 米鉱工業生産・設備稼働率 2024年10月(FRB) 米企業在庫 2024年9月(商務省) 建玉明細報告(CFTC) MINKABU PRESS 東海林勇行 ※投資や売買については御自身の判断でお願いします。
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