【概略】 米商品先物取引委員会(CFTC)建玉明細報告によると、主要市場における11月 5日時点の大口投機家の売り越しは337万0267枚となり、前週の328万 9980枚から拡大した。取組高合計は4500万9409枚となり、前週から70万 6674枚(1.6%)減少した。 項目別では証券市場(株式、債券、為替)の取組高は、株式合計が1.4%減、債券 合計が2.7%減、為替合計が0.8%減となった。商品市場の取組高は、穀物合計が 1.4%増、エネルギー合計は2.2%増、金属合計は1.4%減となった。 項目ごとに大口投機家の動向を見ると、証券市場では、株式で新規買い、買い戻しが 入って買い越しを拡大、債券で手じまい売りが買い戻しを上回って売り越しを拡大し た。為替は手じまい売りが買い戻しを上回って売り越し(ドル買い)を拡大した。 【現在の市場テーマと大口投機家の動向】 前週は、米大統領選で共和党候補のトランプ前大統領が勝利し、インフレ懸念からド ル高に振れた。米連邦公開市場委員会(FOMC)で25ベーシスポイント(bp)利 下げが決定されたが、声明でインフレが持続的に2%に向かいつつあることに関して 「自信を深めている」との文言が削除された。今週は10月の米消費者物価指数(CP I)や米小売売上高の発表がある。 シカゴ為替市場の大口投機家は日本円が4万4167枚売り越し(前週2万4817 枚売り越し)、ユーロは2万1653枚売り越し(同5万0304枚売り越し)、英ポ ンドは4万5084枚買い越し(同6万6356枚買い越し)となった。ユーロは新規 買い、買い戻しが入って売り越しを縮小した。 商品市場では、原油が熱帯性暴風雨「ラファエル」の接近などを受けて堅調となった が、上陸しない見通しとなり、上げ一服となった。金は米大統領選でトランプ前大統領 が勝利し、ドル高に振れたことを受けて売り優勢となった。 今回報告で大口投機家の取組は、ニューヨーク原油が19万6088枚買い越し(前 週15万1877枚買い越し)に拡大した。新規買い、買い戻しが入った。ニューヨー ク金は25万5329枚買い越し(同27万8653枚買い越し)、ニューヨーク・プ ラチナは2万9041枚買い越し(同3万5543枚買い越し)に縮小した。金は手じ まい売りが買い戻しを上回り、プラチナは手じまい売り、新規売りが出た。 穀物市場で大口投機家は今回、コーンが10万2648枚買い越し(前週8万 3304枚買い越し)に拡大、大豆は8万8983枚売り越し(同9万2060枚売り 越し)に縮小した。コーンは新規買い、買い戻しが入り、大豆は新規買いが新規売りを 上回った。前週のコーンは、需給引き締まり見通しを受けて堅調となった。 MINKABU PRESS 東海林勇行
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