【前週までのレビュー】中国政府への政策期待から急反発となっているが、反動安には 注意したいとした。 【買い材料に乏しい】 JPXゴムRSS3号は、下値模索場面となっている。期待された中国の景気刺激策 も効果は限定的となりそうだ。値動きをみると、強い戻りが入るが、いずれも売り叩か れている。チャートは綺麗なダウントレンドだ。季節的にもファンダメンタルズからの 買い材料が乏しい。目先、もう一段の下値を試す可能性があるとみる。ただ、高値から すでに約77円も下げており、底練りからの反発には警戒しておきたい。 【タイオファーは82バーツ台まで回復だが】 産地価格の下落が一服となっている。タイ南部の天然ゴム主要積み出し港のソンクラ 渡しのオファー価格は、10月2日に96.12バーツの高値を付けて以降、下落を開 始し、11月6日には7月31日以来の低水準となる78.75バーツまで下落した。 ただ、その後は82バーツ台まで戻したが、15日は81バーツ台に沈んでいる。 産地は、現在、増産期となっている。通常ならば、オファーは下落しやすい時期だ。 今年はラニーニャ現象の影響から根腐れや樹液採取作業(タッピング)障害が発生する 懸念はある。ただ、同懸念については、9月から10月初頭の上昇で織り込んだとみ る。目先は、再度、80バーツを割り込む可能性が高いとみる。 【中国景気は底入れには時間が掛かるか】 15日、中国国家統計局は10月の鉱工業生産を発表し、前年同月を5.3%上昇と なった。伸び率は9月の5.4%から小幅に減速した。また、同時に発表された、10 月の小売売上高は、同4.8%増となり、前月の3.2%増から拡大している。 一方、1−10月の不動産開発投資は、前年同期比で10.3%減となっており、依然 として不動産不況は継続しているようだ。中国の景気減速は、不動産バブルの崩壊が要 因であり、不動産市況が好転の兆しが見えるまでは、景気の下振れ懸念は続きそうだ。 【上海ゴムはレンジ取引継続か】 上海ゴム中心限月の1月限は、1万7500〜1万8500元前後でのレンジ相場と なっている。8日の午前中に1万8730元まで一時上昇したが、これがダマシとな り、15日の午前中には1万7520元まで下落している。1万7500元付近では、 押し目買い意欲が強いので、目先、レンジ継続の可能性がありそうだ。ただ、産地が増 産期にあることから、天然ゴムを積極的に買い進む状況ではない。レンジからの下放れ に注意はしたい。 【東京ゴム活発限月の4月限のテクニカル要因】 ゴムRSS3号の活発限月の4月限は、大きく水準を引き下げた。10月からの値動 きをみると、産地高を背景に10月1日に415.0円まで上昇後、4日に399.7 円まで押したが、400円割れは買い拾われ、8日に一代の高値となる417.2円ま で一時上昇した。しかし、同日の終値が400円を下回ると、産地価格の下落も相まっ て、10月25日に節目の380円を割り込み、5日には345.0円まで下落した。 8日に379.9円まで戻したが、380円手前で戻り売りを浴びると、11月14日 に一時340.0円まで下落した。15日は自律反発をみせているが、355円の手前 では、上値が重くなっている。 続落となれば、14日の安値340.0円がポイントになる。同水準を下抜くと、特 に目立った支持線が見当たらないことから、節目の335円や330円を意識した展開 になる。この価格帯は、取組高が少ないとみられるため、下げが加速する可能性がある ので注意したい。 一方、反発なれば、節目の355円付近が最初の関門になりそうだ。同水準を上抜く と、10月8日の高値417.2円から11月45日の安値340.0円まで下落の3 8.2%戻しの水準がある370円付近がポイントにりそうだ。同水準を上抜くと、節 目の380円を視野に入れた展開になる。 【今週の注目ポイント】 産地価格に注目したい。タイオファーは、10月2日を高値として、ジリジリと水準 を引き下げて、一時節目の80バーツも下抜いた。季節的には、産地は増産期であり、 再度、オファーが下落するようなら、JPXゴムRSS3号は期近主導で一段安となり そうだ。 【相場予想レンジ】 11月18〜22日のJPXゴムRSS3号4月限の中心レンジ予想は330〜 370円。テクニカルの支持線は340.0円(11月14日安値)、抵抗線は35 5.0円(節目)。 MINKABU PRESS ※投資や売買は御自身の判断でお願いします。
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。