<金> NY金12月限はトランプ氏が大統領選に勝利後、大きく値を崩した。今月6日に 2752.6ドルで開始したにもかかわらず、トランプトレードのなか11月14日に は2541.5ドルまで値を落とした。9月12日以来の安値まで値を落とし、売られ 過ぎ感が強まり、買い戻す動きで下値を切り上げたが、14日は9月11日以来の安値 水準にとどまっている。 トランプ氏による人事の発表が発表されている。対中強硬派の人事が続いていること で中国との関係悪化が懸念されるうえ、同氏が大統領に就任した後は中国製品に対する 60%の関税引き上げに加え、それ以外の国々からの関税引き上げが見込まれることで インフレ促進が予想される。 また、移民排斥の動きが高まれば軟化傾向にある米国の雇用情勢も再び引き締まる可 能性があり、モノの価格に加えサービスの価格にも押し上げ圧力がかかってくることに なりそうだ。 10月の米消費者物価指数(CPI)は事前予想通りの内容とはいえ、前月よりも伸 びが加速化したうえ、サービス部門が依然として高い上昇率を維持していることが明ら かになっている。 パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は最近の米経済に関してめざましく良好、 との見解を述べている。このところの米経済指標の結果に加え、今後の物価高の可能性 を考慮するとFRBとしては追加利下げに慎重な姿勢をとる可能性が高いとみられる。 既に2500ドル台まで値を落としたことで、下げ一服感が強いながらも、これまで 金価格を押し上げる要因となっていた追加利下げ期待が今後は後退すると予想されるだ けに目先は上値を抑制される足取りが続きそう。米中関係悪化に伴い中国経済不安が高 まることで安全資産を求める動きが活発化する可能性がある点には留意しておきたい。 <銀> NY銀12月限は大崩れとなった金と同様にトランプトレードのなか大きく値を落と し11月6日の始値3278セントから14日には2975セントまで下落。14日は 終値ベースで3000セントを回復しているものの、10月上旬以来の水準にとどまる など上値は重い。 中国景気不安やNY金の頭重い足取りが上値抑制要因となるなか、3000セント前 後での頭重い足取りが続くと予想される。 <白金> NY白金1月限は14日の取引で9月上旬以来の安値となる932ドル台まで低下。 終値で下げ幅を縮小したものの9月10日以来となる価格帯であり、上値の重さを窺わ せている。 金の頭重い足取りに加え、米中関係悪化とこれに伴う中国の景気悪化不安が需要減少 懸念を強めていることもあり、上値を抑制される展開が続きそう。5日間移動平均線が 通る956ドルから13日の高値960.8ドルのレンジが抵抗帯になると予想。 <パラジウム> NYパラジウム12月限は1250ドル台を記録していた10月29日以降、連日陰 線を形成し11月14日には925ドル台まで値を落としている。 NY金の軟調な足取りやドル高が背景となっているが、NY白金を下回る水準まで値 を落としている。白金との値開きが意識されることで買い戻される可能性が高まってい る。 MINKABU PRESS
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