[今日の視点]貴金属=総じて続落、円高が圧迫

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 貴金属は、総じて続落して寄り付く見通し。金と銀は円高を受けて売り優勢となろ
う。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナがニューヨーク安と円高を受けて軟調とな
ろう。
 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は10.30ドル高
の2632.82ドル、銀が18セント高の3043セント、プラチナが7.67ドル
安の928.80ドル、パラジウムは4.49ドル高の977.96ドル。
 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=153.03/04円で、前営業日の
大引け時点から0.84円の円高。
 先限の寄り付き目安は、金が1万3005円前後、銀は151.0円前後、プラチナ
は4570円前後、パラジウムは4900円前後。
【NY金は欧州時間のドル安で買い戻される】
 金はきのうの海外市場では、欧州時間のドル安を受けて買い戻された。
 金は欧州時間のドル安が支援要因になった。イスラエルの閣議を控えてドル安に振れ
た。イスラエルのネタニヤフ首相はテレビ演説で、イラン支援下にあるレバノンの武装
組織ヒズボラとの衝突を巡る停戦協定を履行する用意があると言明した。バイデン米大
統領は、イスラエルとイラン支援下にあるレバノンの武装組織ヒズボラの戦闘を巡り、
イスラエルとレバノンが停戦に合意したと発表した。停戦合意は現地時間27日午前4
時(日本時間同11時)に発効する。
 10月の米新築一戸建て住宅販売戸数は年率換算で前月比17.3%減の61万戸と
なった。住宅ローン金利の上昇により購入が手控えられたほか、ハリケーンで販売が停
滞し、2022年12月以来、約2年ぶりの低水準となった。米連邦公開市場委員会
(FOMC)が6〜7日に開いた会合では、当局者が「緩やかな」利下げに対して幅広
い支持を示していたことが分かった。
 カナダのトルドー首相は、トランプ次期米大統領が表明したカナダへの関税導入を巡
り、カナダは団結する必要があると述べた。対応を協議するため27日に10州の首相
と会談する予定という。メキシコのシェインバウム大統領は、トランプ次期米大統領が
メキシコとカナダからの全輸入品に25%の関税を課す方針を示したことについて、イ
ンフレを悪化させ雇用を奪うと危機感を表明した。
 銀はきのうの海外市場では、欧州時間のドル安や金堅調を受けて買い優勢となった。
【NYプラチナはドル高再開で戻りを売られる】
 プラチナはきのうの海外市場では、ドル高再開を受けて戻りを売られた。
 プラチナはドル高再開が圧迫要因になった。欧州時間にイスラエルの停戦期待を受け
てドル安に振れたが、ニューヨーク市場でドル高が再開すると、戻りを売られた。トラ
ンプ次期米大統領の関税方針や貿易摩擦に対する懸念も圧迫要因である。ただ上海プラ
チナの出来高が増加しており、中国勢の安値拾いの買いが入ると、下支えになるとみら
れる。
 ワールド・プラチナ・インベストメント・カウンシル(WPIC)の四半期報告によ
ると、プラチナは3年連続の供給不足見通しとなり、2025年は17トンの供給不足
と予想された。総需要は前年比1%減の245トン、総供給は同1%増の228トン。
自動車触媒需要が8年ぶりの高水準になると予想された。2024年は総需要が同横ば
いの247トン、総供給が同2%増の226トンで21トンの供給不足と予想された。
<今日の予定>
・政策金利公表(NZ準備銀行)
・中国工業利益 2024年10月(国家統計局)
・米国内総生産 2024年7-9月期改定値(商務省)
・米耐久財受注 2024年10月速報値(商務省)
・米新規失業保険申請件数(労働省)
・米個人所得・支出 2024年10月(商務省)
・米中古住宅販売仮契約指数 2024年10月(全米不動産協会)
・米FOMC議事録公表 11月6-7日(FRB)
MINKABU PRESS 東海林勇行

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