金・銀午前=金が反発、現物高が支援

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【場況】
 金が反発。ドル建て現物相場の上昇を受けて買い優勢で始まった。その後は、円高が
一服したが、ドル建て現物相場の上げ一服に上値を抑えられた。銀の商いは成立しなか
った。
 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が13〜47円高、金ミニが9.0〜
34.0円高、ゴールドスポットが633円高、銀が出来ず。
 午前11時2分現在の出来高は、金が1万6469枚、金ミニが5876枚、ゴール
ドスポットが2351枚、銀が0枚。
【NY金はドル高が圧迫】
 金はトランプ次期米大統領の関税発言が圧迫要因になったが、欧州時間に買い戻され
た。トランプ次期米大統領はBRICSに対して脱ドルを推進すれば100%の関税を
課すと述べた。11月の米ISM製造業景気指数は48.4と10月の46.5から上
昇した。市場予想の47.5も上回った。米連邦準備理事会(FRB)のウォラー理事
は、17〜18日の会合で利下げを支持する考えを示した。現在の金融政策はインフレ
に対する十分な下押し圧力を維持しており、労働市場もほぼ均衡状態にあるとの見方を
示した。
 ブリンケン米国務長官は、米国がウクライナに7億2500万ドル相当の武器供与を
行うことを発表した。バイデン大統領の来年1月の任期終了を控え、ロシア軍による激
しい攻撃が続くウクライナ政府への支援を強化する姿勢を示した。一方、トランプ次期
米大統領は、来年1月20日の就任式までにパレスチナ自治区ガザで拘束されている人
質が解放されなければ、中東で「深刻な結果」がもたらされると警告した。
 金先限は夜間取引で1万2862円まで上昇した。欧州時間に買い戻されたことが支
援要因になった。円相場は1ドル=149円台半ばで円高が一服した。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、上げ一服。きのうの海外市場では、欧州時間に買い戻され
たが、予想以上の米ISM製造業景気指数を受けて戻りを売られた。アジア市場では、
朝方の2642.08ドルから、押し目を買われたが、ドル高を受けて上げ一服となっ
た。
 午前11時現在、金が2636.49ドル、銀は3054セントで推移。前営業日の
大引け時点は金が2626.00ドル、銀が3015セント。

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