●論点解説穀物、南米の天候相場が続く＝マーケットエッジ

　穀物相場は新規売買材料を欠く中、南米の良好な気象環境の上値圧迫が目立つ。
１１月に続いて１２月も適度の降水量が確保されている。このまま作付け期から生育期
にかけて降雨が続けば、安定した生産環境が想定されている。まだ本格的に生産高見通
しの引き上げが可能かを議論する時期にはないが、少なくとも不作より豊作の可能性の
方が高い状況になっている。トランプ米次期政権での通商リスクには注意が必要だが、
新規売買材料を欠く中で南米の天候リスク評価が最優先されている。このまま適度の降
雨が続くのか、改めて干ばつリスクなどの織り込みを迫られるのかが焦点になる。
（マーケットエッジ・小菅　努）

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