【前週のレビュー】ニューヨーク原油は反落。需給面が弱いなか、地政学的リスクが一 服となれば、1月限はチャート上、68ドルの節目で支持されのか否か目先の焦点。5 日に開催が延期された石油輸出国機構(OPEC)プラス会合にも注目とした。 【NY原油1月限は68〜70ドルのレンジもみ合い】 ニューヨーク原油は比較的小幅なレンジ取引に収れんしている。上値はおおむね70 ドルを抵抗として、下値は前回の当欄の指摘した68ドルの節目を瞬間割り込む場面も あったが、おおむね維持して推移している。 チャート上はどちらにレンジを放れるのかが目先の焦点となるが、強弱感交錯からこ のままレンジ取引を続ける可能性も十分にありそうだ。ただ後述するように、OPEC プラス会合で自主減産の縮小計画を来年4月からに再延期することで合意したものの、 原油相場が強気の反応を見せなかったことを考えると、市場には来年の需給緩和見込み が根強いため、どちらかと言えば下振れリスクを考えておきたい。10〜12日にかけ て、月報が相次いで発表されるため、そこで弱気の見通しが示されれば、その可能性が 高まるだろう。 また4日の米国の時間帯中盤に然したる材料もないのに、一気に1ドル以上急落する 場面があったが、市場の観測によると、銀行筋が約4000枚の売りを出したことが原 因と言われている。原油市場ではよくあることとも言えるが、その大量売りの背景につ いて、まだ明確な理由は示されていない。 材料的には、需給面が弱いという認識が強まっているため、10〜12日に相次いで 発表される米エネルギー情報局(EIA)、OPEC、国際エネルギー機関(IEA) の月報などで、弱い統計が示されれば、売られやすい状況になる可能性がある。 中東地域やロシア・ウクライナ戦争の地政学的リスクに関しては、日常化しているた めあまり材料視されなくなっている。石油の供給懸念に発展する事態に発展しなけれ ば、市場が強気する展開にはなりにくくなってきた。 産油国側のニュースとしては、OPECプラスが5日にオンライン開催した閣僚級会 合で、まず協調減産は2026年末まで継続することで合意した。注目の8カ国が行っ ている自主減産の縮小については、2025年4月からに延期して実施することで合意 した。自主減産の縮小は当初今年10月からの実施だったが、何度か実施が延期されて 来た経緯がある。なおOPECが実施している減産量は協調減産と自主減産を合わせて 日量586万バレルとなる。 外部要因を見ると、ニューヨークダウ平均株価は4万4000ドル台後半と過去最高 値に近辺でのもみ合いが続いており、さらに高値を更新する可能性がある。 ドルインデックスは高値からは反落しているが、105ポイント台後半〜106ポイ ント台でのもみ合いなっている。 【東京原油、ガソリンのテクニカル分析】 東京原油の6番限である5月限は21日移動平均線でもあるボリンジャーバンドの中 心線(6万6460円辺り)を上値抵抗として、−2シグマ(6万4130円辺り)を 支持線とした展開。 ガソリン先限は名目値で8万円ちょうどの横ばいが続いている。 【NY原油のテクニカル】 ニューヨーク原油1月限は、21日移動平均線(69.08ドル辺り)を挟んで、 ボリンジャーバンドの−1シグマ(67.85ドル辺り)と1シグマ(70.32ドル 辺り)の間のもみ合いとなり、直近はその下限を試す展開。 MINKABU PRESS *投資や売買については御自身の判断でお願いします。
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