【前週までのレビュー】上海ゴムが軟化すれば、反落の可能性が高まるとし、その場合 は活発限月の4月限は355円がポイントとみた。 【レンジから上放れ、380円を上抜くと400円を視野に入れる】 JPXゴムRSS3号は、買い優勢となった。活発限月の5月限は、5日に378. 8円まで水準を引き上げる場面があった。ただ、節目の380円では上値が重くなって いる。11月20日から12月3日まで、終値ベースでみると、355〜370円前後 でのレンジ相場が続いていた。だが、4日にレンジから上放れとなった。目先、380 円の攻防が焦点になる。産地相場が地合いを引き締めていることから、上値を試す可能 性はあるとみる。380円をしっかり上抜くと、買いが加速し、節目の400円を視野 に入れた展開になろう。 【タイオファーは85バーツ台に上昇】 産地価格が再び上昇している。タイ南部の天然ゴム主要積み出し港のソンクラ渡しの オファー価格は、10月2日に96.12バーツの高値を付けて以降、下落を開始し、 11月6日には7月31日以来の低水準となる78.75バーツまで下落した。ただ、 その後、再び上昇を開始し、6日には85.55バーツまで戻している。 タイ産地は、増産期に入っている。ただ、この冬はラニーニャ現象が発生する確率が 高まっている。ここにきて、再び天候不安が意識されているようだ。 【上海ゴムは1万9000元の攻防】 上海ゴムの中心限月5月限は、11月18日の安値1万7360元と11月22日の 安値1万7400元でダブルボトムとなり、戻りを抑えていた1万8000元もしっか り突破すると、5日の取引では1万8955元まで上昇した。だが、節目の1万900 0元の手前では戻り売りを浴び、引けは1万8755元となった。5月限は、11月8 日にも1万9000元を試して失敗している。今回も切り返されれば、節目の1万90 00元は、強い節目として意識される。 【中国製造業PMIは改善だが】 中国国家統計局が11月30日に発表した11月の製造業購買担当者景気指数(PM I)は前日の50.2を0.1ポイント上回る50.3となり、7カ月ぶりの高水準と なった。これで2カ月連続で景況感の分かれ目とされる50を上回った。同国政府は、 一連の景気刺激策を講じてきたが、それらが奏功している可能性がある。 ただ、1月に米大統領に就任するトランプ氏は対中強硬路線と取っており、中国製品 に対する10%の追加関税を表明した。米中関係の緊張は、中国の景気回復の腰を折る ことも考えられる。また、中国10年債利回りが2%を切ってきた。金利低下でも物価 上昇が鈍く、景気回復も遅れている。中国が本格的に景気浮揚するには、まだ時間が掛 かる可能性がありそうだ。 なお、製造業PMIと同時に発表された非製造業PMIは50.0となり、10月の 50.2から低下した。 【東京ゴム活発限月の5月限のテクニカル要因】 ゴムRSS3号の活発限月の5月限は、買い優勢の展開となった。11月からの値動 きをみると、産地安を背景に1日に352.8円まで下落した。11月8日に374. 1円まで戻したが、375円手前で戻り売りを浴びると、11月14日には341.0 円まで一時下落した。だが、同日の日足が下ヒゲが長く、実体の短い陰線となると反発 を開始、上海ゴムが地合いを引き締めたことから、11月21日には370.5円まで 戻した。その後は、356.7円まで押されたが、25日以降は再び地合いを引き締 め、12月5日に378.8円まで水準を引き上げる場面があった。ただ、同水準では 上値が重くなっている。 地合いを引き締めると、節目の380.0円の攻防になる。380円台に乗せると、 特に目立った抵抗線が見当たらないことから、節目の390円や400円が意識されそ うだ。一方、売りが先行すれば、一目均衡表の雲の下限がある368円台が支持にな る。雲を下抜くと、節目の360円や11月25日の安値356.7円、さらには節目 の350.0円が視野に入る。 【今週の注目ポイント】 上海ゴムに注目したい。直近の上昇は、上海ゴム主導である。ただ、上海ゴムの中心 限月5月限は、節目の1万9000元手前で上値が重くなっている。上海ゴムの上昇 は、投機的な面が強いとみられる。調整安には注意したい。 【相場予想レンジ】 12月2〜6日のJPXゴムRSS3号4月限の中心レンジ予想は350〜3900 円。テクニカルの支持線は360.0円(節目)、抵抗線は380.0円(節目)。 MINKABU PRESS ※投資や売買は御自身の判断でお願いします。
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