シカゴ大豆市況=小幅まちまち、弱気な輸出が重石になるも大口成約が相殺

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
  2025/01     995.00      998.25      988.50      995.75      + 0.25
  2025/03   1,002.00    1,005.25      996.25    1,003.25      + 0.50
  2025/05  1,012.25    1,015.50    1,007.25    1,013.50      + 0.50
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       354,344         370,545        910,252  (- 4,521)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後
4時現在の数値です。
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*米農務省(USDA)発表の週間純輸出成約高(12月5日までの週)
 大 豆:117万3800トン(事前予想レンジ:150万〜240万トン)
 大豆粕: 17万6300トン(事前予想レンジ: 15万〜 55万トン)
 大豆油:  6万3800トン(事前予想レンジ:2.5万〜  5万トン)
*米気象庁発表の6−10日予報(12月18日−12月22日)
 コーンベルト西部の気温は平年並〜平年を上回る。雨量は平年を下回る。
 コーンベルト東部の気温は平年並。雨量は平年を下回る〜平年並。
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 大豆は小幅まちまち。前日比は1.75セント安〜0.50セント高。
 この日発表された米農務省(USDA)の週間純輸出成約高が前週の半分程度まで減
少していたことを受けて、売り優勢となった。ただ、米国産大豆の需給改善見通しから
下げ幅は限られ、1月限は引き続き11月21日以来のもちあい圏での高下にとどまっ
た。USDAは大口成約を明らかにしたが反応は乏しかった。
 1月限は995セントで取引を開始した後に値を落としながらも991セントを下値
支持線とし欧州の時間帯終盤には998.25セントの高値まで浮上した。ただ、米国
の時間帯を迎えると急速に値を落として983.50セントの安値を付けたが終盤には
再浮上し990セント台後半を回復。期近の主要限月はプラスサイドに転じて終えた。

 米農務省(USDA)が発表した12月5日までの大豆週間純輸出成約高は117万
3800トンで前週の231万2900トンから約半減した。今年度の累計純輸出成約
高は3739万4200トンと、前年度同期の3328万5700トンを約12%上回
っている。
 米農務省(USDA)は、仕向け地不明で24/25年度積み大豆33万4000ト
ンの大口輸出成約を発表した。
 ブラジル産地およびアルゼンチン産地の天気概況は以下の通り(民間気象会社の天気
概況及び予報を要約)。

<ブラジル南部のリオグランデドスル州およびパラナ州>
 まとまった雨量を伴う降雨が発生。気温は平年以下〜平年並だった。

 13〜14日は散発的な降雨になる見込み。15日は北部で散発的な降雨が見込まれ
る。一方の気温は14日まで平年並だが、15日は平年以下〜平年並になるもよう。
 降雨が増加しておりコーン・大豆の生育に適した環境が続いている。
<ブラジル中部のマトグロッソ州、マトグロッソドスル州、ゴイアス州南部>
 この24時間は局地的な降雨が発生。気温は平年並だった。

 今後は15日まで散発的な降雨が続くだろう。16〜20日にかけて散発的な降雨が
見込まれている。この間の気温は18日まで平年並〜平年を上回り、18〜20日は平
年並となる見込み。
 ブラジル中部では雨が続いており生育に好ましい状況が続いている。

<アルゼンチン北部のコルドバ州、サンタフェ州、ブエノスアイレス州北部>
 この24時間は概ね降雨は発生せず、気温は平年以下だった。
 今後は12日まで局地的な降雨となるが、13日は概ね降雨は発生しない見込み。気
温は13日まで平年並が続くだろう。
 11日夜から13日にかけて低気圧が到来し降雨が発生するが、北部および西部にと
どまる見込み。

<アルゼンチン南部のラパンパ州、ブエノスアイレス州南部>
 この24時間は概ね降雨は発生しなかった。気温は平年以下だった。

 今後は12日まで局地的な降雨になるものの、13日にはほぼ降雨は無いだろう。気
温は13日まで平年並が予想される。
 今後数日は降雨が発生しても散発的なものにとどまる見込みで、来週にかけて穏やか
な気温になると予想され土壌水分の乾燥も抑えられると見られるが、雨が必要な状態に
変わりない。来週半ばから後半にかけて降雨が発生する可能性があるものの、雨量は少
量にとどまると見られる。現在土壌水分が乾燥しているのは一部地域にとどまっている
が、今後は乾燥地域が広がる可能性もある。
 大豆製品は大豆油高の大豆粕安。大豆油は供給引き締まりが懸念されるパーム油の堅
調が手掛かりとなって買い優勢で運ばれた。大豆粕は大豆油とのストラドル売りを受け
て値を沈め軟調で終了。
 大豆粕1月限は前日比1.60ドル安の289.50ドル。
今日の材料
・ブラジル南部の生育環境は雨に恵まれ良好を維持。
・ブラジル中部は来週も降雨に恵まれ生育に適した状態が続く見込み。
・アルゼンチン産地では北部では雨がちな天気が続く。
・アルゼンチン南部の一部地域では乾燥が見られる。
・12月5日までの大豆週間純輸出成約高は117万3800トンで前週の231万
 2900トンから約半減。
・USDAは、仕向け地不明で24/25年度積み大豆33万4000トンの大口
 輸出成約を発表。

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