[本日の見通し]石油=軟調、次の戦地はイラクとシリアの国境付近か

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 原油の2025年4月限は軟調。ただ、夜間取引のレンジ内にとどまっている。
 シリアの反政府組織「シャーム解放委員会」(HTS)を中心にシリアで新政権が樹
立されようとしているが、HTSはアルカイダやイスラム国(ISIS)が名を変えた
だけである可能性が高く、混乱が継続する見通しだ。イラクでは、シリアの1万人規模
のテロリストによるイラク侵攻が警戒されており、イラク軍とシリアのテロリストとの
衝突が発生した場合、イランは直接的な介入を宣言している。シリアのアサド政権を崩
壊について、米国やイスラエル、トルコが武装組織を支援したとみられており、イラン
やイラクなど中堅産油国を巻き込んだ大規模な戦争が始まるリスクは想定しておくべき
だろう。
 時間外取引でニューヨーク原油1月限は前日比0.09ドル安の69.93ドルで推
移。本日これまでのレンジは69.87〜70.06ドル。
 原油4月限の予想レンジは6万6800円から6万7800円、ガソリン先限は7万
9500円から8万0500円、灯油先限は8万1000円から8万2000円。
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