【場況】 金が反落。ニューヨーク安を受けて売り優勢で始まった。その後は、円安やドル建て 現物相場の下げ一服が下支えになった。銀の商い成立しなかった。 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が123〜99円安、金ミニが 178.0〜69.5円安、ゴールドスポットが218円高、銀が出来ず。 午前11時2分現在の出来高は、金が3万1478枚、金ミニが1万0838枚、ゴ ールドスポットが2812枚、銀が0枚。 【NY金は予想以上の米PPIが圧迫】 金は予想以上の米生産者物価指数(PPI)が圧迫要因になった。11月の米PPI は前年比3.0%上昇した。前月の2.6%から伸びが加速し、上昇率は2023年2 月以来最大となった。市場予想の2.6%も上回った。来週の米連邦公開市場委員会 (FOMC)の利下げ見通しに変わりはないが、金に利食い売りが出た。一方、米新規 失業保険申請件数は、前週比1万7000件増の24万2000件となった。市場予想 は22万件だった。 欧州中央銀行(ECB)は中銀預金金利を0.25%ポイント引き下げ、3.0%と した。利下げは3会合連続で、今年4回目。ECBは声明で「大部分の基調インフレ指 標は、インフレ率が理事会が中期的な目標とする2%近辺で持続的に安定すると示唆し ている」とし、従来の「十分に制約的な政策」を維持するとの確約を削除した。 金先限は夜間取引で1万3156円まで下落した。ニューヨーク安が圧迫要因になっ た。円相場は1ドル=152円台後半の円安に振れた。日銀短観が予想通りとなった。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、堅調。きのうの海外市場では、予想以上の米生産者物価指 数(PPI)を受けて売り優勢となった。アジア市場では、朝方の2680.72ドル から、押し目を買われた。 午前11時現在、金が2689.72ドル、銀は3101セントで推移。前営業日の 大引け時点は金が2714.78ドル、銀が3211セント。 MINKABU PRESS
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