【場況】 金が反発。円安を受けて買い優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の押し目 を買われたが、円安一服に上値を抑えられた。銀は先限が小幅高となった。 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が66〜133円高、金ミニが33.0 〜133.0円高、ゴールドスポットが431円高、銀が0.8円高。 午前11時2分現在の出来高は、金が1万9598枚、金ミニが7891枚、ゴール ドスポットが3086枚、銀が2枚。 【NY金は利下げペース鈍化見通しやドル高が圧迫】 金は利下げペース鈍化見通しやドル高が圧迫要因になった。米連邦準備理事会(FR B)に加え、他の主要中銀も金利見通しに関して慎重な姿勢を示した。英中銀は金利据 え置きを決定し、ベイリー総裁は、利下げについて「段階的なアプローチ」を続ける必 要があると指摘した。また第3四半期の米国内総生産(GDP)確報値は年率換算で前 期比3.1%増と、改定値の2.8%から上方改定された。堅調な個人消費が示され た。一方、米議会の共和党議員らは、差し迫る一部政府機関の閉鎖回避に向け、新たな つなぎ予算案を策定したと発表した。次期米大統領が支持したが、米下院で否決され た。米議会が20日深夜の期限までに法案を可決できるかどうかを確認したい。 ロシアのプーチン大統領は、ウクライナ紛争終結に向けトランプ次期米大統領と協議 し、妥協する用意があると言明した。またウクライナに対する攻撃で使用した新型の中 距離弾道ミサイル「オレシュニク」について、ウクライナで再度発射を計画し、西側諸 国の防空システムが撃墜できるかどうかを確認する用意があると述べた。一方、カター ル系新聞「アルアラビー・アルジャジーダ」は、パレスチナ自治区ガザの停戦交渉に関 し、イスラム主義組織ハマス幹部がイスラエルとの停戦合意に向けて「ほとんどの問題 が解決した」との見解を示したと報じた。 金先限は夜間取引で1万3292円まで上昇した。買い戻されたことや円安が支援要 因になった。円相場は1ドル=157円台後半で円安が一服した。銀先限は149.8 円に上昇した。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、下げ一服。きのうの海外市場では、利下げペース鈍化見通 しやドル高を受けて戻りを売られた。アジア市場では、朝方の2594.59ドルか ら、2589ドル台まで下落したのち、買い戻されて下げ一服となった。 午前11時現在、金が2602.16ドル、銀は2903セントで推移。前営業日の 大引け時点は金が2613.57ドル、銀が2956セント。 MINKABU PRESS
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