貴金属4品週間見通し=金は米追加利下げペース鈍化観測受け頭重い

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
<金>
 NY金2月限は12日に2753.6ドルで取引を開始し、その後、大きく値を崩
し、19日は2596.7ドルまで軟化。下げ幅を縮小したが、2612.4ドルを記
録した。
 17〜18日に開催された米公開市場委員会(FOMC)で0.25%の金利引き下
げが発表され、3回合連続して追加利下げが決定された。しかし来年以降の利上げペー
スの鈍化の可能性が示されたことが弱材料となっている。
 既に米国では伸び率が3%を割り込んだ後もインフレ率の低下、一服が続いていた
が、11月の米消費者物価指数(PPI)、卸売物価指数(PPI)の前年同月比の伸
びが前月よりも加速化しており、米連邦準備理事会(FRB)が目標とする中立的な水
準に達するまでの道のりの長さが意識される状況にある。輸入関税の大幅引き上げを米
大統領選の公約に掲げたトランプ政権の発足を1月に控えていることで、インフレ率の
上昇が引き起こされる可能性が高い。
 FOMC前は追加利下げ観測に対する意識や、中東情勢不安などの地政学不安から金
に対する需要が高まり金価格が押し上げられる動きが見られたものの、FOMCを終え
たことで材料織り込みとなり、米経済政策や金融政策の見通し不透明感へと意識が移っ
ている。
 将来的なインフレ観測が重石になってくると見られるため、目先は2600ドルを前
後する頭重い足取りとなりそうだ。
<銀>
 NY銀3月限は19日にかけて大幅続落となり一時は今年9月11日以来の安値とな
る2914.5セントまで値を落とした。その後の戻りも限られ、19日のNY日中取
引終了時点では終値ベースで3000セントを割り込んでいる。
 金の大幅下落に追随する足取りながら、工業用としての用途が主な消費用途だけに
将来的な米中関係に対する不安や中国経済に対する警戒感も重石になったと見られる。
 安全資産としての役割の乏しさが重石となるなか、引き続き売り優勢で運ばれるなか
目先は3000セントが上値抵抗線として意識される足取りか。
<白金>
 NY白金1月限は920ドルで下げ渋る一方、上値は950ドルが抵抗線として意識
されている。
 米連邦公開市場委員会(FOMC)の利下げペース鈍化見通しが重石となっているう
え、金も頭重い動きが見込まれるだけに上昇のきっかけが見当たらない状況。年内は同
値圏での低迷が続くと予想される。
<パラジウム>
 NYパラジウム3月限は今月13日の取引で地合いを崩して以降は続落となり19日
の取引は909ドルで終えた。900ドル割れに対する抵抗の強さを窺わせる足取りな
がら、920ドル台に達すると下押される頭重い足取りを展開している。
 米連邦公開市場委員会(FOMC)の利下げペース鈍化見通しが他貴金属と同様に上
値抑制要因として意識されており、安もみ継続が見込まれる。ただ、白金との値開きが
逆転しているだけに、その修正に向かう可能性もある。
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